細胞矯正心理法学

「区別」の達成に不可欠なのは「本気」である。「本気」という触媒を入れるのである。「本気」が「区別」を達成する例をあげてみよう。


崖淵で愛するわが子が恐くて泣いている。暴風雨の最中である。距離をおいて同じ崖淵の反対側にいるあなたは、助けに行けない「言い訳」をするだろうか?「できない」という「思い」など皆無であろう。「暴風雨だから」という「言い訳」はしないだろう。助けに行く(行動)はずだ。実は、これも「思い」と「行動」の区別で、「暴風雨で危ない」だから「助けに行けない・行かない」という言い訳をしないのは「本気」が触媒になっているからである。本気だから、「暴風雨だ」そして「どう助けるか」という助けにいく方法(行動)だけの選択をしているのだ。どの体勢がより安全か、声をかけながらいくか、その「助ける方法」しか考えない。これが本気を触媒にした「状況」と「行動」の区別である。

「事実」と「行動」の区別である。「重い病気だ」という「事実」と「笑う」という「行動」を区別ができれば、「潜在能力」という制限を解除する(「細胞矯正心理法学」第4章)まで達することが可能であるからだ。

(日常の中で出来る「区別」トレーニング方法)

《運転中》

「ハンドルを握ると人が変わる」という人も多いと思うが、イライラの代表状況みたいなもの。そうでなくても、急いでいるときに前の車がノロノロ走っていたら誰でもイライラするだろう。こんなときプラス思考を発揮する人もいるが、プラス思考は「無理に落ち着かせようとする」意識が働く。もちろんこの場合プラス思考になることは全くの無駄ではないことは承知している。しかし「区別」と「プラス思考」は違う。区別は「事実」をみて「行動」と区別をするのだ。前に走っている車はただの「ゆっくり走っている車」にすぎない。「自分は急いでいる」「前にゆっくり走る車がある」、ただそれだけのことである。車の運転をしている人は是非、この意識を何度も繰り返し訓練してほしい。

《距離をおく感情観察》
2階の自分の部屋の窓から外を見たら、杖をついたお年寄りがゆっくりゆっくり歩いている。別にイライラしない。なぜかというと、部屋から外でゆっくり歩いているお年寄り見ていることと、そのお年寄りのノロノロ歩きの間には何も因果関係がないからだ。この距離をおいてみる(見る)意識の感覚を掴んでほしい。車の運転中でも使えます。頻繁に訓練してほしい。


答えはありません。タイミングをみて、試してみてください。家の中では、お笑い番組を見ながら「TVをみている自分」と「病気」という事実に距離をおく訓練。認識して「私は病気」そして「笑う」という事実に
距離をおいてみる。これを繰り返していくうちに究極の区別ができ、笑う回数が増え、病気の立ち向かう潜在能力を引き出すことを可能にする。


本来、このトレーニングはインストラクターとマンツーマンで行うことが最も効果的である。本書ではあくまでもトレーニングの一つとして参考に実行してもらいたい。