前回の「カスケード理論」では、栄養素を受け入れる器の大小での例えで個体差という疑問に迫りましたが、今回はこの器の大小を決めるものは何か?についてお話をしたいと思います。
人間性の「器」は大きいほど人間的に優れていると一般的には言われますが、体内での栄養素の働きでそれを受け入れる器は小さいほど省エネで効率的であるということを前回お話しました。それでは小さい器とはどのようにして作られていくのでしょうか。ここで皆さんが日ごろよく耳にする「酵素」が登場するわけです。
分子栄養学の第一人者である故三石巌先生は、「酵素」と「補酵素」の関係を「鍵穴」と「鍵」に例えて説明をされていました。要するに機能するにはこの2つがぴったり合う必要があるということなのです。
ぴったり合う必要があるのは、酵素がそれ自体では何も役に立たないからです。つまり補酵素という鍵無しでは意味がなく酵素としての機能が0ということになるのです。そしてその補酵素こそがビタミンなのです。
一つ例をあげてみましょう。ホルモンの原料がコレステロールであることはご存知の方も多いでしょう。コレステロールが代謝してホルモンになるまでに、変化する基の物質がコレステロールで「基質」といいます。この基質に酵素と補酵素(このケースではニコチン酸)が一緒になって、コレステロールがヒドロキシコレステロールになるという体内でのホルモン合成の第一段階を踏むのです。ホルモンなしでは人間は当然生きていけません。いかにコレステロールが重要で、さらに酵素が働くことが重要であるか。しかしその酵素も補酵素無しでは結果的にはホルモンが出来ないという重要な連携性と仕組みを持つのです。
さて、そこで話を「器」の大小に戻します。小さい器(省エネ・効率的)にするには、酵素と補酵素が出会う(ぴったり合う)確率を高めることなのです。上記の例で説明しますと、補酵素であるニコチン酸と基質(コレステロール)は分子式も形も決まっていて、誰もが全く同じで遺伝子は無関係なのです。ところが、酵素は酵素タンパクのアミン酸配列のみがDNAにあって、一卵性双生児以外は万人ひとりひとり違う形(立体系)なのです。つまり誰もが同じ形の酵素は持ち得ないということなのです。それではサプリなどで酵素が売られていますが意味がないのか?
これに関してはまた別のテーマでお話します。
酵素(鍵穴)にぴったり合う補酵素(鍵)は数からの確率で決まります。単純に、補酵素(ビタミン)の量が多ければ多いほど出会う確率は高まるということなのです。これが分子矯正医学(分子整合栄養学)の「メガビタミン主義」というものなのです。*ちなみにミネラルも補酵素として働きますが、酵素に対してでなく基質(上記例ですとコレステロール)に結合します。
それでは、数(補酵素であるビタミンの量)で出会いの確率が決まるのなら、「カスケード理論」で説明した「少量摂ることが省エネ」ということの説明がつきません。そこで、次回では体質の個体差③「要求量」で、その正体を明らかにしてまとめたいと思います。
人間性の「器」は大きいほど人間的に優れていると一般的には言われますが、体内での栄養素の働きでそれを受け入れる器は小さいほど省エネで効率的であるということを前回お話しました。それでは小さい器とはどのようにして作られていくのでしょうか。ここで皆さんが日ごろよく耳にする「酵素」が登場するわけです。
分子栄養学の第一人者である故三石巌先生は、「酵素」と「補酵素」の関係を「鍵穴」と「鍵」に例えて説明をされていました。要するに機能するにはこの2つがぴったり合う必要があるということなのです。
ぴったり合う必要があるのは、酵素がそれ自体では何も役に立たないからです。つまり補酵素という鍵無しでは意味がなく酵素としての機能が0ということになるのです。そしてその補酵素こそがビタミンなのです。
一つ例をあげてみましょう。ホルモンの原料がコレステロールであることはご存知の方も多いでしょう。コレステロールが代謝してホルモンになるまでに、変化する基の物質がコレステロールで「基質」といいます。この基質に酵素と補酵素(このケースではニコチン酸)が一緒になって、コレステロールがヒドロキシコレステロールになるという体内でのホルモン合成の第一段階を踏むのです。ホルモンなしでは人間は当然生きていけません。いかにコレステロールが重要で、さらに酵素が働くことが重要であるか。しかしその酵素も補酵素無しでは結果的にはホルモンが出来ないという重要な連携性と仕組みを持つのです。
さて、そこで話を「器」の大小に戻します。小さい器(省エネ・効率的)にするには、酵素と補酵素が出会う(ぴったり合う)確率を高めることなのです。上記の例で説明しますと、補酵素であるニコチン酸と基質(コレステロール)は分子式も形も決まっていて、誰もが全く同じで遺伝子は無関係なのです。ところが、酵素は酵素タンパクのアミン酸配列のみがDNAにあって、一卵性双生児以外は万人ひとりひとり違う形(立体系)なのです。つまり誰もが同じ形の酵素は持ち得ないということなのです。それではサプリなどで酵素が売られていますが意味がないのか?
これに関してはまた別のテーマでお話します。
酵素(鍵穴)にぴったり合う補酵素(鍵)は数からの確率で決まります。単純に、補酵素(ビタミン)の量が多ければ多いほど出会う確率は高まるということなのです。これが分子矯正医学(分子整合栄養学)の「メガビタミン主義」というものなのです。*ちなみにミネラルも補酵素として働きますが、酵素に対してでなく基質(上記例ですとコレステロール)に結合します。
それでは、数(補酵素であるビタミンの量)で出会いの確率が決まるのなら、「カスケード理論」で説明した「少量摂ることが省エネ」ということの説明がつきません。そこで、次回では体質の個体差③「要求量」で、その正体を明らかにしてまとめたいと思います。