米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、日本国債の格付けを最上位から4番目の「Aa3」から「A1」に1段階引き下げたと発表した。安倍政権の消費再増税の先送りなどを受けて「日本の財政赤字は依然として高水準で財政再建は時間の経過とともに難しくなる」と指摘。2020年度の財政健全化目標の達成は不確実性が高まっているとした。
同社による日本国債の格下げは11年8月以来で約3年4カ月ぶりだ。大手格付け会社が日本国債を格下げするのは安倍晋三首相が消費税率の引き上げ延期を表明して以降初めてになる。今後の格付けの見通しは安定的とした。日本の格付けは「Aa3」の中国や韓国よりも低くなる。
日本国債の分析を担当するトーマス・バーン氏は同日の記者会見で消費再増税の先送りが「(格下げの)重要なポイントを握っている」と述べた。格下げの理由には(1)財政健全化目標の達成に不透明感が強まっている(2)成長戦略の実行に不確実性が高まっている(3)中期的に国債利回りが上昇し債務返済能力が低下するリスクが高まっている――点を挙げた。
日本の7~9月期の実質国内総生産(GDP)が2期連続のマイナスとなり08年秋のリーマン・ショック以降で「3度目の景気後退局面に入った」とした。経済成長とデフレ脱却の達成は安倍首相の経済政策「アベノミクス」が本格的に始まった2年前よりも厳しくなっていると指摘した。
大規模な金融緩和についても「2%のインフレ目標に向けた日銀の政策により、いずれ国債利回りが上昇し、政府の借り入れコストが上昇する可能性がある」とした。今後の見通しを安定的とした理由は国内投資家による日本国債への投資意欲が強いことを挙げた。
米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は安倍政権の経済政策を評価し、今のところ日本国債の格付けをダブルAマイナスに据え置いている。大手格付け会社のフィッチ・レーティングスはシングルAプラスだが、消費再増税の先送りなどを受けて点検作業を急いでいる。
日経新聞記事
とうとう、G7でイタリアの次に低い格付けになりましたね
もっと言えば、中国・韓国よりも下になってしまいました
今回の措置でムーディーズ基準の日本国債の格付けは、韓国・台湾・サウジアラビアなどと同じ等級からイスラエル・オマーン・チェコなどと同じ等級に下がってしまいました。
実は、フィッチ基準ではすでに韓国国債の格付けが日本より高くなってましたがまさかムーディーズまで下がってしまうとは
(フィッチは2012年5月、日本国債をA+に格下げし、同年9月に韓国国債をAA-に引き下げています。)
しかも、フィッチは日本の消費税増税延期決定に関連し、年内に日本国債の格付けを見直すと明らかにしています。
今のところはスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)基準では日本国債がAA-と、韓国より1段階高くなっていますが今後はおそらく格下げとなるでしょうね
ちなみにこれがムーディーズの格付けランクです。

このまま、日本だけに依存した生活をしていくことは本当に危険だと思います
もしかしたら、日本もこんな事態になる可能性だってゼロじゃないですからね。

なんなんだ、このゼロの数は
笑
まぁ~これはちょっと極端な例ですが、何かしらの対応の準備はしておいて損はないですよね
それでは、本日もお読みいただきありがとうございました



