「娘たちを日本に置いてくれば良かったかな・・・」

最近よくそんな言葉を口にしそうになり、いやいやと思い直す。


娘たちのこの年齢で、家族が離れ離れに暮らすということを避けるためには迷いのない選択だったはず。

何より大切なことは家族で暮らすこと。。。そしてその中で、海外生活でしか得られない貴重な体験も待っているそう信じて選択したはず。


娘たちは、お陰さまで特に問題なく学校に通っている。

学業面でもお友達面でも順調な様子。

ではなぜ冒頭のようなことを?

娘は帰国子女といっても海外経験が決して長い方ではない。

前にも海外生活の経験はあるといっても、たかが1年とちょっと。今回の赴任の現時点での1年と8カ月分のを足しても3年に満たない。3年やそこらで現地の同級生の中で肩を並べて勉強することは大変なことだろう。

その中でそこそこ上位のの成績をとってくる娘を偉いと褒めてあげたいと思うのだが、9月にある大学入試が迫った今は、さらに頑張ってと言わざるを得ない。

娘が受ける予定の帰国子女受験まではあと3カ月とちょっと。

この帰国子女受験というのは、北半球の学校のスケジュールに合わせて作られているので、南半球ではその時点では卒業をしていない9月に試験がある。

北半球の国に滞在していた受験生は6月卒業⇒7.8月準備期間⇒9月入試 というスケジュール。

反して南半球の受験生は、9月学校を休んで卒業見込で入試⇒12月卒業 といったスケジュール。

YEAR12の娘は、卒業のための単位取得や卒業試験に追われながら、それと並行しての入試となる。

おまけに娘はIB(インターナショナルバカロレア)のコースもとっているから、スケジュールは殺人的。

殺人的に忙しいのだけど、元来マイペースな娘は、「大丈夫。なんとかなる」とやけにポジティブ。これがまた私をイライラさせる。

焦ってもどうにもならないんだけど・・・受験対策をそっちのけにIB課題をしあげている娘に水を差したくなるのである。

これ以上頑張るのも時間的にはかなり厳しいのはわかっているんだけど、鼻歌交じりに勉強している娘にちょっとは焦って欲しいのだ。

母も忙しいなか必死に資料集めなどして協力しているのだから。。。


日本にいたらどうだったのだろう。

北半球だったら良かった。

今更どうしようもないことが頭をかすめる。

いやいや、この経験は直接大学受験に関係なくても、彼女の人生を豊かにする肥料となってくれるに違いない。


「日本人のお母さんは難しい顔して勉強しないと勉強でないと思っている。勉強は元来楽しみながら笑いがあってもいいんじゃないの?」

知人に言われた言葉を思い出す。

意識改革すべきは自分かもあせる