ゲリラ豪雨が盛ん!で、
夏バテプラスで毎日のようにゆだってます。

最近読んだ本

Natural&Relax-人生ベスト10

角田光代さんの
『人生ベストテン』
角田さんの物語って
みんな真面目で、神経質で、
でも、決して後ろ向きでない人が主人公のことが多い気がする…。
だからかリアルです。
表題作含めて6篇の物語があるんですが、
結婚しているからか、表題作の
『人生ベストテン』が一番心に残りました。
40歳直前、友達と仕事は充実してるけど、恋人なし、
自分の人生のベストテンをすれば15歳からとりたてて事件はなし。
空虚感がどこかに漂っていて
15歳の大事件、初恋の人、に会える同窓会が40歳の誕生日の一週間前に開催されることになって…

って話。

この中で酔っ払った主人公が言う言葉が、
かなり鋭くて。

『私はなんにもしてないし、なんにも持ってないの。
そのことを自覚しているの。
自覚して、この先も自覚していくべきだ、と思ってるの。
結婚なんかしちゃったら、自分は何かしたと錯覚すると思わない?』

なるほどね…

結婚して、感じるのは
名前が変わって、生活が変わったということで、他は何も変わってないな私。

それは持ってないことを自覚するということなのか。

自分とは何で、どうありたいのかとか、
そんなことを考えました。

伴侶を持つということは
楽しさでもあり、だけど、自分が何か変わる、
まったく違う別の自分になるというわけじゃないわな。

突き刺さります。
ぐはぁ~(ToT)