2024年度 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝 | progj

2024年度 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝

3月28日 

 

式典直前に晴天に恵まれ

 

初夏を思わせる日差しと桜満開のなか

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑において

 

〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕を

 

執り行いました。

 

約50名の方が参列してくださいました。

 

 

司会・開式の辞 谷村一成理事

 

 

理事長 挨拶

本日は年度末のお忙しい中、大勢の皆様のご出席を賜り、

今年もここに春彼岸参拝を開催できますことを、

深く感謝申し上げます。

 

日頃より当法人の活動に温かいお心をお寄せ頂き、

誠にありがとうございます。

心より厚く御礼申し上げます。

 

本日、衆議院議員の福田かおる代議士も公務のお忙しい中、

ご出席いただいております。ありがとうございます。

 

先の大戦において、

約2万人の兵士が亡くなられたグアム島では、

未だ516柱しか日本に帰国できておらず、

2.5%という収容数の少なさです。

 

多くの御遺骨は、グアム島の地中に

戦い抜いたお姿のまま放置されています。

 

2024年度もご遺骨の発掘はなく、

激戦地付近だった商業施設の工事現場から

発見された御遺骨は

行方不明になったという話を聞きました。

 

遺族としては、日米政府が協力して、

一刻も早くご遺骨が帰還できるよう、

まじめに真剣に力を合わせて

ご遺骨の収集を行ってほしいと切に願います。

 

終戦から80年を迎える昨年、

NHKマニラ支局の酒井紀之支局長と取材班が

私たちのグアム島での慰霊活動に同行されました。

 

いまもなお多くの御遺骨が帰還できていない状況と、

私たち遺族の想い、リゾート地としてだけでない

グアムの旧日本軍時代の戦史などについて、

取材にあたっていただき、

4度テレビ放送されました。

 

この取材は、

おじい様を南方で亡くされている

遺族で日本遺族会の狩野平左衛門岳也さんの

ご尽力と聞いております。

 

そして、テレビ放送をご覧になった

愛媛県西条市の西條神社宮司で、

愛媛県議会議員の塩出崇氏から

西條史談という本に特別寄稿文の依頼があり、

江戸時代に私の先祖が生活し

お世話になった郷里から、

このようなご縁を頂き、本当に感謝しています。

 

また、本日ご出席の

JYMA 日本青年遺骨収集団のお招きで、先日、

活動報告会に出席させていただきました。

JYMAは、政府または自主派遣で沖縄や硫黄島、

外地に赴いて遺骨収集を行っている

大学生のボランティア団体です。

今年は約100余名の出席があり、とても活気に溢れ、

代表を2年務められる早稲田大学の今村奎太さんの

「ご遺骨を遺族のもとに早くお返ししたい」と

気持ちのこもった素晴らしい挨拶に感動しました。

 

そして当法人の谷村一成理事は、昨年に続き、

活動報告展示会のなかで、

平和についてのトークイベントを開催し、

中学生やアメリカ人の交換留学生、

多くの学生さんが関心を寄せて参加してくれました。

 

その一方で武蔵野市の戦没者遺族会は、

高齢化を理由に解散する動きがあり、

簡単な話ではないですが、

解散を止めることと存続に知恵を絞っているところです。

 

何としても平和が大切です。

 

トランプ大統領はウクライナへの

ロシアの蛮行を停める交渉を始めてはいるものの、

プーチンに翻弄されている観があり、

停戦への道のりはまだ見えていません。

ガザ地区でも、イスラエルの空爆で

市民の多くが亡くなり、心を痛めています。

 

これからも皆様方のお力添えを賜りながら、

あの悲惨な戦争を風化させず、

平和の尊さを次の時代を担う世代に引き継いでいき、

若い人たちがこの活動を

さらに広げていってくれる事を心から期待し、

ご出席の皆様のご健勝をお祈り申し上げ、

ご挨拶とさせていただきます。

 

2025年3月28日

NPO法人 ピースリング・オブ・グアム・ジャパン

理事長  松本 平太郎

 

 

 

顧問 土屋正忠前衆議院議員 挨拶

 

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑 榊枝宗男理事長 挨拶

 

 

福田かおる衆議院議員 挨拶

 

 

ふるさと合唱 仁後雅子監事

 

献花