2021年 春彼岸参拝 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 | progj

2021年 春彼岸参拝 千鳥ヶ淵戦没者墓苑

3月21日  桜咲く春の嵐のなか

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて

 

〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕を

 

とり行いました。

 

開式の辞 内藤寿美子理事

 

黙祷

 

理事長挨拶

本日はコロナ禍にも関わらず、足元の悪い中、

皆様方のご協力で当墓苑に於いて、英霊の供養と感謝の誠を捧げる

春の彼岸参拝を執り行う事ができますことを、

無上の喜びとし深く感謝申し上げますとともに、

日頃よりお寄せいただいている温かいお心、ご支援に厚く御礼申し上げます。

 

さて幾年、幾度か厚生労働省に折衝してきたご遺骨のDNA鑑定が、

ようやく実現されることとなりました。

 

その報道に接した直後、南太平洋のタワラ環礁でみつかったご遺骨が、

DNA鑑定によってご遺族のもとへ帰ったとの知らせがあり、

ご遺族の町村さんはご両親の墓前に手を合わせ、

「兄さんがようやく帰ってきたよ」と報告されたそうです。

 

曾祖父様をグアムで亡くされ、数年前に祖母様たちと、

この彼岸参拝にご出席された佐多あゆみさんは、

「遺骨が祖国に戻ってくるまで、曾祖父にとっては、

戦争は終わっていないのではと思います。 

愛する妻や可愛い子ども、その先に続く私たちの世界が

幸せであることを祈って、日本を守るために命を尽くした

曾祖父の遺骨を一日でも早く見つけ出し、

皆で 『ありがとうございます。お帰りなさい。』 と

愛をこめて言いたいと思います。」

という内容の手紙を以前お寄せくださいました。

 

「ご遺骨が 家族のもとに 帰らなければ、あの戦争は 終わらない。」

その想いを抱き続けている我々遺族にとって、

DNA鑑定は一つの大きな前進ではあるものの、

それがもっと以前から行われていれば、

多くの英霊が家族のもとへ帰れたのではないかと

悔やまれてなりません。

 

本日ご出席いただいているご遺族の谷村一成さんは、

中央大学在学中に、曾祖父様がグアムで戦死された戦跡の探索を

希望されていました。

谷村さんの曾祖父様も、佐多あゆみさんの曾祖父様と同じ

54警備隊に所属されていて、

縁(えにし)を強く感じずにはいられません。

 

これからも、谷村さんのような若い人たちの力を結集し、

先の大戦の記憶を風化させることなく、末永く後世に語り継ぎ、

平和への誓いを新たに、グアムの戦没者、約19,000余柱、

そのうち未帰還のご遺骨、約18,500柱を

なんとしても日本にお迎えしたいと思います。

 

最後になりますが、英霊のご冥福と、

ご参列の皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、

挨拶とさせていただきます。

 

2021年3月21日    

NPO法人ピースリング・オブ・グアム・ジャパン 

理事長  松本平太郎

 

 

 

顧問 土屋正忠 元衆議院議員 挨拶

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑 理事長 山崎文夫様 挨拶

 

NPO法人JYMA 理事長 赤木衛様 挨拶

 

 

2020年度活動報告  事務局


 

武蔵野市議会議員 東まり子様 挨拶

 

 

仁後雅子監事 挨拶

 

 

献花

 

 

献奏 尺八 門傳良男様

 

閉式の辞 松本誠理事

 

ご遺族 谷村様