2018年 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝 | progj

2018年 千鳥ヶ淵戦没者墓苑 春彼岸参拝

3月24日 桜満開の土曜日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて

〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕を

とり行いました。

総勢約50名の方々が参列してくださいました。

 

 

理事長 挨拶

本日はご多忙の中、大勢の皆様方のご臨席を賜り、

本年も「春の彼岸参拝」をとり行うことができますことを

深く感謝申し上げますとともに、日頃より温かいお心を

お寄せいただき、心より厚く御礼申し上げます。

 

思えば戦没者の方々は暗黒の過酷な時代に遭遇され、逃れられない状況の中で、国の運命を背負わされ、

かけがえのない人生を国に捧げられました。

先の大戦においては、240万人の方々が外地で

亡くなられました。未だ113万人ものご遺骨は、

戦地に置き去りにされたままです。

 

グアム島においては、後方支援が全くないなかで、

絶対国防圏として死守を命ぜられ、米軍の圧倒的な

戦力によって19,000数百余名が玉砕されましたが、厚労省によるとご遺骨の収容は500柱にとどまり、

全くと言っていいほど手が付けられていません。

 

一昨年にはアサン洞窟で発見されたにも関わらず、

厚労省は雨期を理由に収容を先延ばしにした結果、

そのご遺骨は消えてしまい、現地警察がいまも行方を

調査中とのことです。

 

平成28年4月、戦没者の遺骨収集の推進に関する

法律が10年の時限立法で施行され、同年10月に

「日本戦没者遺骨収集推進協会」が発足しました。

私たちピースリング・オブ・グアム・ジャパンもまた、

グアム島の唯一の遺族会として、その協会に加盟

すべく、昨年末に示された入会基準に沿って現在、

申し込みをしているところです。

 

この時限立法は、最初の2年間を調査期間としていて、その2年が経とうとしていますが、このグアムの調査を

担当しているJYMAの代表からの報告によれば、

残念ながら、遺骨の調査は進んでおらず、お手上げの

状態にあるとのことです。

難航している大きな理由の一つとしては、グアム島は

米国の準州となっているために、調査には、グアム政府と米軍等の許可が必要とされていることがあります。

私たちとしては、この状況を打破していくために、

関係個所への立ち入り許可の権限を持っている団体

(空援隊)と連携して遺骨調査と収集を進めたほうが早く進むと考え、厚労省と日本戦没者遺骨収集推進協会に何度も提言しているのですが、いまだ理解してもらえず、

ご遺族の高齢化が進む中で、強い焦りを感じています。

 

昨年11月8日の新聞報道によれば、厚労省は

平成23年から5年間にわたり、米国公文書館に遺骨

調査の資料を閲覧に行った際、渡航費用を水増しし、

飲食・観光費用として不正に取得していたことが、

会計検査院の調査で明らかになりました。

 

国に命を捧げ、未だ無残なお姿で外地に取り残されている英霊のお気持ち、さらには、今の日本の平和と繁栄は、先の大戦で犠牲になられた310万名の尊い犠牲の

上にあるという事実、そこへの感謝と畏敬の念を

忘れた行為といわざるを得ません。

 

永遠の平和を願い、あの悲惨な歴史を風化させずに、

若い世代にしっかり引き継いでいくことが、我々NPO

法人設立の強い理念と使命であります。

「ご遺骨のご帰還なくして戦後は終わらない」。

そのことを改めて胸に深く刻み、行動していく所存です。

 

今後も皆様方の深いご理解と温かいお心を賜り、

更に奉賛の輪が広がりますよう、ご支援を切にお願い

申し上げる次第です。

 

来る7月7日(土曜日)は、南太平洋戦没者慰霊協会と合同で、ジーゴの平和慰霊公苑で慰霊式典を執り行う

事が決まりました。是非ご参加下さい。

 

終わりに、英霊のご冥福と、皆様方のご多幸、

ご健勝を心よりお祈り申し上げ、

ご挨拶とさせていただきます。   合掌

 

NPO法人 ピースリング・オブ・グアム・ジャパン

理事長 松本 平太郎

 

 

 

 

元 総務副大臣 

ピースリング・オブ・グアム・ジャパン顧問

土屋正忠様 ご挨拶 

 

 

 

 

 

 

内閣総理大臣補佐官 衛藤晟一参議院議員 

秘書 柴原佳史様 ご挨拶

 

 

 

武蔵野市議会議員 東まり子様 ご挨拶

 

 

千鳥ヶ淵戦没者墓苑 理事 古賀英松様 ご挨拶

 

 

 

合唱 ふるさと ・ 献花 

 

献奏 尺八 門傳良男師 お弟子さん

 

ハーモニカ  竹内克好氏 (元埼玉県教育長)

 

 

 

米海軍少将ジョン・C・クレイツ氏が

千鳥ヶ淵戦没者墓苑に献花に訪れ、

グアムで亡くなられたアメリカ軍の兵士もまた

、700柱未帰還との事です。

協力して一緒に遺骨収容をやっていきましょうと心強い話をいただきました。

 

式典後、平成29年度活動報告・懇親会を行いました。

 

会場設営にご協力いただきましたJYMA理事長ご夫妻、副理事長、学生の皆様、

毎年撮影をしてくださいます福井様 誠にありがとうございました