千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて春彼岸参拝
毎年恒例になりました
〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕を執り行いました。
お陰様で初めてご参加の遺族の皆様、
グアムからの帰還兵 星さん(岩手から)、
遺族の佐多さんお祖母様(鹿児島から)、
マリアナ献水会村瀬会長(名古屋から)、
学生団体NPO法人JYMAの皆様、グアムから交換留学生、
グアムからピースリング・オブ・グアム髙木会長夫人、
グアムからピースリング現地理事の若葉さん、関係者の皆様、
総勢80名以上の方々が参列してくださいました。
集合写真に入りきらないようでした。
理事長挨拶

本日はご多忙の中、大勢の皆様方のご臨席を賜り、
本年も「春の彼岸参拝」を執り行うことが出来ますことを、
深く感謝申し上げますと共に、
日頃より温かいお心をお寄せ頂いています事に対し、
この席をお借りしまして心から厚く御礼申し上げます。
思えば、戦没者の方々は、過酷な時代に生まれ、
逃れられない状況の中で、国の運命を背負され、
かけがえのない人生を、国に捧げられました。
実に240万人もの兵士の方々が外地で亡くなられましたが、
戦後70年を過ぎた今、なんと113万ものご遺骨は
未だ戦地に置き去りにされたままです。
とりわけグアム島においては、後方支援が全くないなかで、
絶対国防圏として島の死守を命ぜられ、圧倒的な戦力を持つ
米軍の爆撃、艦砲射撃によって、玉砕されました。
今に至ってもなお、ご遺骨の収容は全くと云ってよいほど
手が付けられておらず、日本に帰還したご遺骨は僅か数%にとどまり、
1万8千数百余名もの方々が、悲惨なお姿のまま
現地にとり残されたままになっています。
そのグアム島で、犠牲者が最も多い激戦地、
アサン地区周辺で現地の探検家が遺骨を発見した、
との直近の情報も寄せられており、収容を急ぐよう、
私たちもいま厚労省と話し合っています。
6年前にはアガットの水道工事現場でご遺骨が
せっかく見つかったにも関わらず、そのまま埋め戻されてしまうという
信じがたいことが起きています。
「俺も祖国に一緒に連れて帰ってくれ」
英霊の叫ぶ声が聞こえてくるようです。
真に申し訳なく、胸が引き裂かれる思いであります。
本日ご家族4名でこの彼岸参拝にご出席いただいている
ご遺族の佐多あゆみさんは、今月二十四日に衆議院本会議において
成立した「戦没者の遺骨収集に関する法律」の作成に献身的に携われました。
国としてあまりに遅すぎた対応ではありますものの、
国家の責任として収容作業を急ぎ、
祖国に、家族のもとにご遺骨をお返しする法律です。
ここで、佐多あゆみさんから頂いたお手紙の一説を紹介させていただき、
これまでのご尽力に改めて深く感謝申し上げたいと思います。
「遺骨が祖国に戻ってくるまで、曽祖父にとっては、
戦争は終わっていないのではと思います。
愛する妻や可愛い子ども、
その先に続く私たちの世界が幸せであることを祈って、
日本を守るために命を尽くした曽祖父の遺骨を一日でも早く、
見つけ出し、皆で『ありがとうございます。お帰りなさい。』と
愛をこめて言いたいと思います。」
今の日本の平和と繁栄は、先の大戦で亡くなられた310万人もの方々の
尊い犠牲の上にあります。感謝と畏敬の念を忘れることなく、
あの悲惨な歴史を風化させずに 若い世代にしっかりと引き継いでいくことが、
私どもNPO法人創立の強い理念と、使命であります。
ご出席の皆様方の、深いご理解と温かいお心を
これからも引き続きお寄せ頂けますことを、
会員一同心から切にお願い申し上げる次第であります。
最後になりますが、英霊のご冥福と、
ご参列の皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、
挨拶とさせていただきます。 合掌
平成二十八年三月二十六日
NPO法人ピースリング・オブ・グアム・ジャパン
理事長 松本平太郎
顧問挨拶(総務副大臣 土屋正忠様 代理 秘書の土屋ゆう子様)

千鳥ヶ淵戦没者墓苑常務理事 尾崎文夫様ご挨拶

献奏 尺八演奏 門傳良男師

合唱 ふるさと ハーモニカ 竹内克好氏




最後に懇親・報告会。
公務を終えて駆けつけてくださいました
顧問の土屋正忠総務副大臣のお話があり、
戦没者遺骨収集に関する法案が成立したお話を伺いました。

ご遺族の皆様のお話


現地ピースリング・オブ・グアム若葉さんのお話

献身的に遺骨収集のボランティアをされている学生団体JYMAのお話

一同感動し、また貴重なお話を聞くことが出来、
意義のある充実した交流会になりました。
来年もぜひ沢山の方々のご参加を心からお待ちしています。

会場設営にご協力いただきました大勢のJYMAの学生の皆様
撮影をしてくださいました福井様
誠にありがとうございました。
〔グアム島で亡くなられた英霊の春の彼岸参拝〕を執り行いました。
お陰様で初めてご参加の遺族の皆様、
グアムからの帰還兵 星さん(岩手から)、
遺族の佐多さんお祖母様(鹿児島から)、
マリアナ献水会村瀬会長(名古屋から)、
学生団体NPO法人JYMAの皆様、グアムから交換留学生、
グアムからピースリング・オブ・グアム髙木会長夫人、
グアムからピースリング現地理事の若葉さん、関係者の皆様、
総勢80名以上の方々が参列してくださいました。
集合写真に入りきらないようでした。
理事長挨拶

本日はご多忙の中、大勢の皆様方のご臨席を賜り、
本年も「春の彼岸参拝」を執り行うことが出来ますことを、
深く感謝申し上げますと共に、
日頃より温かいお心をお寄せ頂いています事に対し、
この席をお借りしまして心から厚く御礼申し上げます。
思えば、戦没者の方々は、過酷な時代に生まれ、
逃れられない状況の中で、国の運命を背負され、
かけがえのない人生を、国に捧げられました。
実に240万人もの兵士の方々が外地で亡くなられましたが、
戦後70年を過ぎた今、なんと113万ものご遺骨は
未だ戦地に置き去りにされたままです。
とりわけグアム島においては、後方支援が全くないなかで、
絶対国防圏として島の死守を命ぜられ、圧倒的な戦力を持つ
米軍の爆撃、艦砲射撃によって、玉砕されました。
今に至ってもなお、ご遺骨の収容は全くと云ってよいほど
手が付けられておらず、日本に帰還したご遺骨は僅か数%にとどまり、
1万8千数百余名もの方々が、悲惨なお姿のまま
現地にとり残されたままになっています。
そのグアム島で、犠牲者が最も多い激戦地、
アサン地区周辺で現地の探検家が遺骨を発見した、
との直近の情報も寄せられており、収容を急ぐよう、
私たちもいま厚労省と話し合っています。
6年前にはアガットの水道工事現場でご遺骨が
せっかく見つかったにも関わらず、そのまま埋め戻されてしまうという
信じがたいことが起きています。
「俺も祖国に一緒に連れて帰ってくれ」
英霊の叫ぶ声が聞こえてくるようです。
真に申し訳なく、胸が引き裂かれる思いであります。
本日ご家族4名でこの彼岸参拝にご出席いただいている
ご遺族の佐多あゆみさんは、今月二十四日に衆議院本会議において
成立した「戦没者の遺骨収集に関する法律」の作成に献身的に携われました。
国としてあまりに遅すぎた対応ではありますものの、
国家の責任として収容作業を急ぎ、
祖国に、家族のもとにご遺骨をお返しする法律です。
ここで、佐多あゆみさんから頂いたお手紙の一説を紹介させていただき、
これまでのご尽力に改めて深く感謝申し上げたいと思います。
「遺骨が祖国に戻ってくるまで、曽祖父にとっては、
戦争は終わっていないのではと思います。
愛する妻や可愛い子ども、
その先に続く私たちの世界が幸せであることを祈って、
日本を守るために命を尽くした曽祖父の遺骨を一日でも早く、
見つけ出し、皆で『ありがとうございます。お帰りなさい。』と
愛をこめて言いたいと思います。」
今の日本の平和と繁栄は、先の大戦で亡くなられた310万人もの方々の
尊い犠牲の上にあります。感謝と畏敬の念を忘れることなく、
あの悲惨な歴史を風化させずに 若い世代にしっかりと引き継いでいくことが、
私どもNPO法人創立の強い理念と、使命であります。
ご出席の皆様方の、深いご理解と温かいお心を
これからも引き続きお寄せ頂けますことを、
会員一同心から切にお願い申し上げる次第であります。
最後になりますが、英霊のご冥福と、
ご参列の皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、
挨拶とさせていただきます。 合掌
平成二十八年三月二十六日
NPO法人ピースリング・オブ・グアム・ジャパン
理事長 松本平太郎
顧問挨拶(総務副大臣 土屋正忠様 代理 秘書の土屋ゆう子様)

千鳥ヶ淵戦没者墓苑常務理事 尾崎文夫様ご挨拶

献奏 尺八演奏 門傳良男師

合唱 ふるさと ハーモニカ 竹内克好氏




最後に懇親・報告会。
公務を終えて駆けつけてくださいました
顧問の土屋正忠総務副大臣のお話があり、
戦没者遺骨収集に関する法案が成立したお話を伺いました。

ご遺族の皆様のお話


現地ピースリング・オブ・グアム若葉さんのお話

献身的に遺骨収集のボランティアをされている学生団体JYMAのお話

一同感動し、また貴重なお話を聞くことが出来、
意義のある充実した交流会になりました。
来年もぜひ沢山の方々のご参加を心からお待ちしています。

会場設営にご協力いただきました大勢のJYMAの学生の皆様
撮影をしてくださいました福井様
誠にありがとうございました。