活動報告 菅官房長官グアムご訪問につき要望書を提出 | progj

活動報告 菅官房長官グアムご訪問につき要望書を提出

10月27日午前10時

松本理事長、内藤監事が

理事長友人の岩崎様ご兄弟の

ご尽力により総理官邸訪問。

官房長官ご多忙の為お会い出来ませんでしたが、

長官の秘書 黄瀬氏、鹿沼氏にお会いし、要望書を提出しました。

慰霊碑ご参拝と、ご遺骨が埋め戻されてしまった

アガットの現場の視察のお願いもしました。

また同志のピースリング・オブ・グアム会長で

日本人会会長であります髙木秀暢氏に、

ご面会頂きたく強くお願いをしました。



平成27年10月27日
官房長官 菅義偉 様
NPO法人ピースリング・オブ・グアム・ジャパン
代表理事 松本 平太郎

ご要望書

当法人の来歴
 「ピースリング・オブ・グアム・ジャパン」は戦没者遺族を中心に平成10年より年2回、慰霊とグアム島内の慰霊塔、慰霊碑の清掃を行ってきました。グアム日本人会有志を中心とした現地NGO「ピースリング・オブ・グアム」と共同し、平成18年3月にアンダーソン空軍基地近くの日本軍組織的戦闘終焉地(米軍慰霊碑)隣に日本語版戦没者慰霊碑を、平成20年5月にグアム島南部アガットにある村役場イベント広場内に戦没者慰霊碑を建立しました。平成24年10月15日にNPO法人となり、以後も慰霊をとおしてグアム平和慰霊公苑など慰霊碑の定期清掃、地元の方々との親睦、グアム島内での御遺骨収集に向けた遺留品調査を行っています。

要望事項1:アガット村戦没者慰霊碑へのご訪問
 私どもが建立したアガット村戦没者慰霊碑は、現地アガット村から設置場所の提供を受け、日本語、英語、現地チャモロ語で慰霊と平和の願いが刻まれた、日本、アメリカ、現地チャモロ族の三者が関わって建立した慰霊碑です。アガットは1944年のアメリカ軍上陸地点の一つで激戦地でもあり、ここで慰霊と平和な未来を祈念していただければ、戦没者、ご遺族、すべての人々の願いに沿うものになるかと存じます。同慰霊碑は、グアム米海軍基地があるスメイ地区から程近くにあります。

要望事項2:アガット地区未帰還御遺骨の収集
また、アガット地区には、平成22年、水道工事中に日本人戦没者の御遺骨が見つかり、厚労省援護・支援局援護企画課外事室による調査が行われ、私どももご協力させていただきました。最終的に8柱の御遺骨が日本への帰還を果たしたものの、2柱があるのが見えていたにも関わらず、そのまま埋め戻されてしまいました。絶対国防圏として死守を命ぜられ、我が身をもって太平洋の防波堤にならんと打電をされ、命を捧げられた人々に対しひどい仕打ちです。外事室より早期に御帰還を進めるとのお話しでしたが、5年経つ今も御帰還を果たせておりません。ぜひお立ち寄り頂きたく存じます。その上で、出来れば埋め戻された御遺骨の場所を視察して頂けますれば、早期の御帰還が必ず叶うと思います。

要望事項3:海兵隊移転に伴うグアム島御遺骨収集の強化
グアム島の戦没者18,000余柱のうち、収集された御遺骨はわずか5%程度であり、多くの御遺骨が放置されたままとなっています。御遺骨の帰還割合は、全地域で5割以上、グアム島を含む中部太平洋域で3割とされ、これらと比べて極めて少ない状態です。平和慰霊公苑近くの司令部があった洞窟すら調査されていません。
今後、沖縄駐留海兵隊グアム移転に伴い、グアム島の基地施設の整備、インフラの整備等の各種の工事が行われると、御遺骨の発見は確実に増加します。海兵隊移転に伴う工事により見つかった御遺骨については何としても日本への御帰還を果たすよう、グアム島における御遺骨の収集に最大限のご尽力を御願いいたします。遺骨収集の特別立法のお話もある中、中部太平洋域などのより広い地域だけで御帰還率を見てしまうと見落とされてしまう、グアム島の御遺骨帰還に特に力を入れて頂きますよう、節にお願い申し上げる次第です。ご指導とお力添えを賜りたく、どうぞお願い申し上げます。 以上