第2回 グアム島遺骨関連調査 | progj

第2回 グアム島遺骨関連調査

グアム島における日本人戦没者の御遺骨の約95%以上が

現在もなお、地中に埋もれたまま放置されている現状に

一日も早く一柱でも多く御遺骨を日本に帰還させるべく、

御遺骨の所在情報につながる遺留品調査を行いました。




2回目の調査になり、今回はグアム島アサン地区で、

遺骨の所在情報に繋がる遺留品の調査を2日間行いました。


事前調査に基づき、グアム島内アサン地区のジャングル内を踏査しました。

実際に、ジャングル内に入って御遺骨所在地点と思われる箇所を踏査して、

遺留品や遺骨の有無を調査をして、後で現場特定ができるよう、

現場写真撮影とGPSデータの取得・記録等を行いました。


米国立公文書館資料の精査による

遺骨所在可能性地点の絞り込みは完了しており、

また遺族からの情報提供も頂きました。

昨年5月~今年1月、現地NGOの方々、

その他協力団体とメール等を通じ、

手配、打ち合わせを済ませて

現地の所有者からの入域許可を取得し、

関係法令に関する情報収集と現地行政側の意向確認、

調査の許可取得等を行った上で、2月27日グアムへ渡航。

グアム島内アサン地区の国有地

(将来、国立公園の予定地として、

ナショナルパークレンジャーの管理下にある。)

における調査活動を2月28日及び3月1日 に実施しました。

2月28日の参加者は、日本からの参加者12名、現地ボランティア4名、

考古学者1名、同行のナショナルパークレンジャー2名。

3月1日の参加者は、日本からの参加者10名、現地ボランティア8名、

考古学者1名、同行のナショナルパークレンジャー1名。

当NPOの参加は5名でした。


第二次大戦から70年を経る今まで、

本格的な遺留品調査が行われていない地域であり、

今回の調査に関する許可(現地NGOにおいて取得)では、

発掘は認められず、

地表にある遺留品の確認が認められているに留まった。

その条件下で、砲弾、小銃弾の薬莢、破壊された野砲、

航空機の翼を利用した塹壕跡、

エンジンなど多数の遺留物を認めることができ、

集団埋葬地の可能性がある地点も2カ所特定することができました