埒もない話でございます

何の根拠もない、
ただの独り言でございます

いえね
ふと、考えてみたりするわけでございますよ

まぁ、誰もが一度は考えてみたことが
あるんじゃないでしょうか

「生と死」

なんてものについてでございます

バチ当たりな話だと重々承知してはおりますが
私は宗教的な死生観については、
一切信用しておりません

理由はあれこれとございますが
話が大きくそれてしまいますので
さっくりと割愛させて頂きます

単純な話
私が死んだら、私の世界はどうなってしまうの?
ってことでございます

世界はこれまでの時間の流れのまま
何事もなく続いてゆくのでございましょうか?

それとも、私という存在が無くなることは
私を含む、世界全てがなくなってしまうので
ございましょうか?

いえ、もちろん、私以外の方の世界
たとえば、あなたの世界は
あなたが生きている限り続いてゆくのでしょう

でも、私はそこにはいないわけでございます

そうやって、あれこれ考えた末、
ひとつの仮説に辿り着きました

おそらく、
私が死んだら、私だけでなく、
私の世界全てが消えるのです

そして、
この世界で生きている限りは想像すらつかない
まったく別の世界で、私は目覚めるのでございます

例えて言うなら、
装着していたVR機器を外したような感覚とでも申しましょうか

そうです
つまり、今私は、この世界を仮体験しているわけでございます

まったく別の世界で目を覚ました私は
その世界の家族あるいは恋人、あるいは友人、知人に
この世界で生きてきた感想を話すのでしょう

はたして、この世界の私の生涯は
面白かったでしょうか、つまらなかったでしょうか

あちらの世界において、
人の一生分のストーリーが、長いのか短いのかわかりませんが
うまく立ち回れたこと、やらかしたこと、恋愛、
話のネタとしては、まぁまぁのものになることでございましょう

そしてまた、
新たな体験をするべく、様々なパラメータを組み合わせ
仮想世界を体験するのでございます

「誕生」という形で

その際、記憶は初期化されるのですが
最低限生きるために必要な記憶は、
「本能」という機能で保持されるわけでございます


突拍子もない思い付きだと思われるでしょうか?
はい、その通りでございましょう


突拍子もないついでに、話を続けますと・・

おそらく、あちらの世界につきましても
そこでの私が終わる時
それが、この世界の手続きと同じように
「誕生と死」というプロセスなのかはわかりませんが
さらにまた別の世界、つまり、あちら世界のあちらの世界で
私が目覚め、同じように身近な人に体験談を話すことで
ございましょう

では、いずれの私が本物なのか

それこそ、
この世界の私が考えても、詮無き事でございます

ただ・・

そのように思考しますと
この世の虚実と申しましょうか
すべてのことに意味を持たせるのも持たせないのも
私の世界の支配者たる私であるような気がするのでございます

例えば幻覚、幻聴

他の方に見えてなくても
他の方に聞こえてなくても

私が知覚しているのであれば、
それは確かに存在するのでございます

私が見つめているあなたも
私が話かけているあなたも
私が知覚しているから存在するのでございます

つまり、
私が消え、私が知覚しなくなった時
私の世界全ては消える・・
ということなのでございます



さて・・
ここまで書いておきながら、アレでございますが
ハタと気づいてしまいました

最初に、「あれこれ考えた末、ひとつの仮説に辿り着きました」
と、記述しましたが、この程度の話、似たような説については
掃いて捨てるほどの方が唱えておられるのではないかと

つまり、ありきたりの話を、さも自分で思いついたかのように、
得々と話していたのでございましょうか

なんともまぁ、自ら不勉強を喧伝してしまい
まったくもって、汗顔の至りでございます

大変失礼をば致しました




ところで・・

ここまで長々と書いてきて、
さすがに最後までお読みなられた
ご奇特な方は少ないかと存じますが
もし、ここまでお読みになられていた場合、
きっと、お一人様も残さず、こう思われたことございましょう

「結局、てめぇは何が言いてぇんだ?」と・・


もちろん、特に意味はございません


到着が遅れている取引先の方の待ち時間
単なる暇つぶしでございます
(なぁ~にぃ~~っ!!!)※今は亡きクールポコ風