よく混乱している人がいるので説明しておきます。

 

繰り上げ合格

 

追加合格と呼ばれることもあります。

合格発表の時点では不合格です。

その後、学校から電話がかかってきて追加合格を告げられるケースです。

 

合格発表のときに不合格だった場合、点数を教えてもらえる学校が多いと思います。

合格最低点にあと1~2点くらいだったら、繰り上げ合格になる可能性があります。

ただし、追加合格を出さない学校もあります。

 

基本的に学校側は追加合格を出したくないのです。

というのも、どこかの学校で追加合格が出れば、その学校を第一志望にしていた人なら当然入学を希望します。

しかし、発表の時点で不合格であれば追加合格が出る時点ですでに他の学校の入学手続きを始めていると思います。

ですから、入学手続きをしている併願校を辞退することになります。

ところが、その学校からすれば予定していた入学者が減ってしまうわけです。

それがけっこうな人数になってきたら定員を割ってしまいますから、今度はその学校も追加合格を出したりするわけです。

それが連鎖すると、複数の学校で追加合格が出ることになります。

 

学校側もその作業は大変ですし、入学金を納めたあとで辞退する受験生の保護者も大変です。

入学金は返ってきません。

 

 

追加合格の流れ

 

まずは入学手続きの締切日が最初のポイントになります。

この時点で、入学手続きをした人が募集定員に届いていない場合は追加合格を出す可能性が高くなります。

 

ふつうは辞退者を見越して少し多めに合格者を出すのですが、その読みが外れることもあります。

辞退者が少ないと募集定員を越えてしまうので、それはそれで違う問題が出てくることがありますから、どれくらい合格者を出すかは過去の統計や受験生に対するアンケート、面接などを参考に決めているのです。

 

2つ目のポイントは集合日です。

土曜日に実施する学校が多いと思います。

この時点で学校に来ていない受験生は合格取り消しになります。

(学校行事や病気など、学校に欠席連絡を入れている場合を除きます。)

 

良識のある人は入学の意思が無くなった時点で学校に辞退の連絡を入れたりするのですが、そういう習慣を知らない人もいますし、そんなことをしなくてもいいと誰かに言われているかもしれません。

ですから、学校側は登校日の時点で出席している受験生を”入学の意思あり”とみなすわけです。

その日の出席者数が募集定員を下回っている場合は追加合格を出す可能性があります。

 

3つ目としては他校で追加合格により入学辞退者が出てきた場合、第二回登校日などの期日に欠席者が多かった場合、入学辞退の連絡が入った場合などで、募集定員をある程度下回ってきたら追加合格を出す可能性があります。

 

追加合格の手順としては、合格最低点を1点ずつ下げていきます。

1点下げるごとに何名の合格者が出るかはわかっていますから、一気に2点くらい下げる場合もあります。

追加合格になった受験者の家に電話をかけていきます。

必ず対象者全員の意思が確認できるまで連絡を取り続けます。

ですから、留守にしていても、電話に出られなかったとしても、飛ばされたりすることはありません。

全員の意思を確認してもまだ人数が足りない場合には、さらに合格最低点を1点下げます。

そして対象者全員に電話連絡をするのです。

これをどこまで続けるかは学校側の判断です。

学校によっては定員数に達するまで続けます。

 

 

補欠合格について

 

近畿圏の入試では「補欠合格」という制度はありません。

ですからまったく気にしなくてもいいかと思います。

 

関東の入試では合格(正規合格)と補欠合格というのがあります。

補欠合格は正規の合格ではないので、このままでは入学はできません。

しかし、入学手続き者が募集定員を下回り、追加合格を出す場合にはこの「補欠合格者」の中から合格が出ます。

したがって、補欠合格でない人が繰り上げ合格になることはありません。

 

近畿圏の場合はどこまで繰り上げ合格が来るかわかりませんから、いつ電話がかかってくるかわからないわけです。

下手をするといつまでも電話を待ち続けている人もいたりするのです。

そのためか不合格者には点数を教えてくれるシステムになっているのです。

さすがに合格点から10点以上離れていたらまず繰り上げは来ないでしょう。

 

というわけで、関東では「補欠合格」は合格者数にカウントしません。

そこで、正規合格という呼び方をするわけです。

補欠繰り上げからの合格は入学できるわけですから、正規合格と言っていいと思います。

 

近畿圏の場合は、繰り上げが来た時点で入学する権利を手にするわけですから、これは合格者としてカウントできます。

もしかしたら嘘をつく人がいるのではないかと思うかもしれませんが、点数がわかっているのでそれは無理だと思います。

併願校の追加合格が来ても塾に報告しない人もいます。

塾で点数を把握している場合やどこかから何らかの情報を得ている場合は本人に確認した上で合格者としてカウントします。

ですが、100%把握できているかは定かではありません。

確認できていないものはもちろんカウントされません。

 

 

というわけで、

近畿圏の「繰り上げ合格」は正規の合格です。

ポイントは入学する権利を得られるかどうかです。辞退するかどうかは関係ありません。

 

ちょっと気になるのが、「期日までに手続きをしなかった場合は合格者資格を取り消す場合があります。」とか書いてある場合ですね。

「入学を辞退するものとみなす」なら合格取り消しではありませんが、合格取り消しと言われたら合格者数としてカウントしてもいいのかと気になってしまいます。

例えば、専願で合格しているのに入学辞退するとかいう事態が起きたりした場合にややこしい話になりそうですね。

どうするんでしょうね?

 

(学校発表の合格最低点や合格者数は発表時点のもので、追加合格等の情報は全く含まれていない場合があります。)

 

 

 

 

いよいよ関東の入試が近づいてきましたね。

そして愛知県もこれからですね。

頑張ってください。