先般話せなかった内容…「盛り過ぎですよ、スノーデンさん」 | 神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

神戸大学 教養原論「情報の世界」講義(大学院工学研究科 森井昌克 教授)

2006年,2007年度,実際に開講された講義のブログです.今年も講義はありませんが,引き続き「仮想的」に書かせて頂きます.非常勤講師や講演の依頼は、メールにて直接、連絡をお願いします。

1年ほど前に話題になった、そして忘れた頃に名前が挙がる「スノーデン」さんですが、最近では「暴露:スノーデンが私に託したファイル」という本も出したようです。スノーデンさんの話を真に受けている人も結構多いと言うのが驚きでした。

彼の話はほとんど真実ではありません。それは言い過ぎとしても、真実はほんの数%程度で、しかも、そのほとんどがかつてから言われていた確度の高い噂の繰り返しに過ぎません。もう、関西人かと思うぐらい、話を盛っています:-)

その盛りに盛ったスノーデンさんの話で、どこがおかしいのかを述べようとした講演が


誰も知らない?暗号の話、RSAからCAESAR Competitionsまで ―スノーデンは嘘つきだ!―

でした。時間が10分と言うこともあって、しかも某所から横やりが入り、内容を変えざる得なかった(ここは私が話を盛りました:-)ことで、LINEネタ(暗号化についての釈明)に切り替えました。当初使う予定だったスライドの一部を上げておきます。




だいたい、NSAのエージェントみたいに言われてますが、そこからしておかしいでしょう?