金曜日は「InterBEE」という放送機器展を視察しに幕張まで行ってきました.
いつもは金曜日は授業なんですが,この週はゲスト講師の担当だったのと,演習は教室が利用できなかったので,休講としたので,奇跡的に時間が取れました.(本当は水曜日に行く予定だったのですが,急な仕事が・・・)
でもってその印象ですが,あんまり新しいものがなくてつまらないですね.
数年前は,コンシューマ用に先駆けて,業務用HDの制作環境に関わる出展が多く,新鮮でした.
現在ではコンシューマ向けのCEATECのほうがはるかに先端で面白そうな気がしてきました.
先日報告したように,ディスプレイ技術の展示などは,本来は業務用途から展示,使用していくと思うのですが...
まあ,種を明かすと,最近のディスプレイ技術は「いい加減」だということがいえます.
業務用との場合は,「正しく」,「忠実に」ということが議題になり,CIEやSMPTE,ARIBといった規格や規格団体などのスペックとの整合性が重要です.テレビメーカ各社の「XXXエンハンス技術」,「XXXカラークリエーション」といった技術はこうした「正しく」,「忠実に」という本来の性能ではなく,「他社より感覚的にきれいに見えるような気がする」画質を作る技術なのです.
この技術は制作者には結構厄介で,実は本来の色はテレビで見るよりもっと地味なんです.
なのに,あまり良く知らない制作者が,家庭用テレビを基準に色作りを考えたりする場合もあるわけです.
ユーザは家庭用テレビで見るのだから,その基準で絵を造るというのは,一件理にかなっているように感じられます.
しかし,家庭用テレビは機種ごとに色の再現が違いますから,本当にそんなことをするならば,数万機種に及ぶすべてのテレビで試さなければ意味がありません.そもそも,皆さんが見ているテレビと同じ画質で表示するテレビは,経年変化や視聴環境まで考慮したら,世界中探しても一台もないわけですから・・・・.