先週中国にいってきた際に,中国の企業から新しいデモリールをもらった.

内容はこれまでのものと変わっていなかったけど,改めて見ても,ここまでは来ているんだなという感覚があります.ちょっと抽象的な表現ですが,あえて言えば,62%のクオリティといっておきます.

プロフェッショナルの世界は60%以上をいいます.プロはいつでもどんな状態でも必ず期限内に60%以上のクオリティで納品できる人間です.

映像制作などのスキルは多岐にわたるので,ここではCG技術のみにしますが,CG技術のラーニングカーブと言うか習得曲線は,アナログな技術より早く,60%に到達しやすい傾向にあります.

昔は複雑なソフトウェアでも今は簡単になり,学生のコンピュータ経験も増えたせいで,ほとんどのCGをやりたいという学生が,習得することができます.

そして,この業界で仕事をしたいという人がきちんと努力すれば60%までは到達できるのです.

でも,同じ60%であれば,人件費の安い国に発注するのって当然ではないですかね?すでにハリウッドの仕事は日本を飛ばして,シンガポール,台湾,韓国,中国です.

習得するなら,自分にしかないオリジナリティを身につけなければ,これからの学生がこの業界で生きていくことはできないのではと感じました.

何しろ中国の62%のCGは経験3年程度のスタッフの作品だからです・・・