去る2024年1月13日、文化庁の国語審議懇談会に出席いたしました。

 

 #文化庁は昨年の3月より京都市に移転。今回の会場は京都市内(東山区・漢検漢字博物館)でした。

国語審議懇談会とは

「日本語の表記に関して今後取り組む課題を取り上げ、『有識者』から意見を伺う会」です。

 

司会進行は

阿辻哲次先生(京都大学名誉教授 漢字博物館館長)

大島中正先生(同志社女子大教授 ローマ字学会代表)

沖森卓也先生(立教大学名誉教授 前国語審議会会長)

という錚々たる先輩方!!

特に阿辻先生は平成22年の常用漢字案に御尽力されていたので御存じの方も多いのではないでしょうか。

 

今回のメインテーマは「日本語のローマ字表記」。

日本語には、長短母音の区別という特有の問題が有り、これをローマ字で区別する方法が定まっていないのです。

例えば、大久保は「OOKUBO」か「OUKUBO」か、それとも「OHKUBO」か?・・・oに上棒を付ければ良いという意見も有りましたが、「ワードプロセッサ」の「ローマ字変換」との兼ね合いで動向を見るという事になりました。

 

川端康成「雪国」の冒頭「国境のトンネルを・・・」の「国境」が「こっきょう」なのか「にくざかい」なのか・・・は川端氏の肉声が出て来て「こっきょう」で確定した、などの漢字に関する蘊蓄話も多数。3時間があっという間の興味深い懇談会でした。

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会場内の #漢検ミュージアム では、#2023年の漢字 「税」も展示中でした!