チームの事実上の解散の翌日、

俺は銀座の書店にいた。


WEBでアプリを構築することの全体像を、

つかみに行くためだった。


今更と感じることもあるかもしれないが、

正直昨日までは、

Kに頼りっぱなしであったのは間違いなかった。


「ここはシステムの分野だからKに任せよう」

など、悪い意味で役割分担が徹底されていた。


それが今回の一件で、

自らがやるしかないという状況に追い込まれて初めて、

システムに関しての当事者意識を持つことができたのだと思う。


だがいかんせん根っからの文系人間。

WEB関連の知識もほとんどなく、

できあがったサービスについてはそこそこ知識はあると思ってはいるが、

構築に関してはまったくの素人。

書棚に目を向けても、

正直何を言っているのかサッパリわからない。


「HTMLは何となくわかるが、PHP?wordpress?CGI?」

何が必要なのかが全くわからなかった。


とりあえず、

「3日でわかる・・・」

「初心者から始める・・・」

と言うような本を片っ端から目を通し、

ひたすら全体像の理解に努めた。



すると、必死になった人間の力なのか、

そもそも難しい話ではなかったのか、

数時間たった頃には、

おぼろげではあるが、

全体像がつかめ始めた。


「なるほど、HTMLでページを作り、CSSがそのデザイン、PHPなどの言語はデータなどと連動して、そのページを動かすようなものか」


解釈としてはかなりフワっとしているが、

頭の中の白紙だった地図に、

うっすらではあるが、

下書きがされた気がした。



目を通した数十冊の本の内、

自分に合った数冊を購入し、

その日は家路についた。



真っ暗闇の中に一筋の光が見えた。