夏も終わりやねぇ。
あのクソ暑さからやっと解放されると思うとヤレヤレだけど
少し寂しさも感じるのは、もはや時の速さに対してか。汗
さて
前回の話の流れから、開放弦が効いたコードフォームをそのまま並行移動して曲を展開する話を。
って前回、調子に乗って次回ネタにする宣言をしたのは良いけれど、文字で説明するのは難しくて少し後悔してるのはナイショです。![]()
目の前で弾いて示すなら簡単なのにねぇ。。。
前回少し話したように、例えばローコードの「D」を横へ並行移動させるだけで楽しむ。
そんな感覚をそのまま曲にする。
で、それがそれぞれ何と言うコードになるのか?
を文字で説明しようとすると面倒でしょ。
ソレです。笑
えと、、、
ギターを始めた頃は正にそんな感じで一つのコードを覚えたら、とにかくそれをただ横へ並行移動させるだけで楽しくて猿になって遊んでました。
そこから何年も経って、いろんな経験を経て、突然「それがどーいうことをやってたのか?」って事に気付く瞬間が来るんデス。
例えばそのローコードの「D」のフォームならば、4弦オープン(開放)の「D」の音をベースに
「D分の」で展開されることになる。
つまり、1-3-5のメジャートライアド on D
ローコードの「D」なら、D/D (xx0232)、つまりD
そこから1音上げると、E/D (xx0454)
そこから半音上げると、F/D (xx0565)
さらに1音上げると、G/D (xx0787)
って感じ。
次にローコードの「A」のフォームでも同じくやってみる。
今度は5弦のオープン(解放)「A」の音をベースに「A分の」、同じくトライアド on Aとなる。
ローコードの「A」なら、A/A (x02220)、つまりA
そこから1音上げると、B/A (x04440)
そこから半音上げると、C/A (x05550)
さらに1音上げると、D/A (x07770)
トライアドってのがよく分からない人も、ココでローコードのDの1-2-3弦(xxx212)とローコードのAが2音半上がった音(xx777x)が同じ音で、それを用いて5弦ベースのD音から人差し指バレーすると(x57775)というDが出来上がるとこが理解出来てれば良いデス。
つまり、形(フォーム)違えど音は同じって事で。
ここで「ん?」なんて感じた人は正解。
5弦オープンの「A」の音をベースにした「A分の」は分かるが、1弦オープンの「E」の音は?
ってのね。
だから厳密に言えば、違うんです。
ローコードの「E」のフォームでも同じ現象が起こる。
ローコードの「E」なら、E/E (022100)、つまりE
そこから1音上げると、F#/E (044300)
そこから半音上げると、G/E (055400)
さらに1音上げると、A/E (077600)
6弦オープンの「E」音をベースにした「E分の」は良いけど、1-2弦のオープンが動かないでしょ。
1弦「E」は6弦のオクターブだから良しとして、2弦オープンの「B」音よ。
面倒臭いからそれぞれ細かくやらないけれど、つまり、それらがテンションとなる。
しかも、その音は動かないので、その面白さが出る。
逆に言うと、その音が居るせいでハマらない不協和音も生まれる。
開放弦という物理的に動かない音を混ぜつつ他の音を動かす事が出来る楽器ならではの発想。
鍵盤だとその動かない音をわざわざずっと弾かなきゃダメですから、譜面上そーいう指示があるか、効果を理解した上でハナから狙って弾かない無い限り弾かない。
つまり、偶然は生まれにくい。
ですので、こーいうのはギタリストならでは発想、てか、本能だと思う。
ギターを手にしたばかりの何も知らない超初心者だった頃の私が、誰に教えられた訳でも無く、感覚だけで楽めたんですからw
これらの事を実体験として既に経験していて、それがどーいう事をやっていたのかを理解出来ている人は、たぶん当時から速攻でコピー出来ただろうし、以下、話も早い筈。
しかし、そうで無い人は音を採るのも難しかったでしょうね。
まずは↑を十分体験して遊んでもらうところからかしらん。
それ以前に、感覚的にそれを美味いと感じるか否かって方が大きいか。
なんて、前置きが長くなりましたけれど、、、
おそらくそんなノリで作られたんであろうこの曲を今日はネタに。
Char | Cry Like a Baby (Live at "Trad Rock Tour 2012")
この映像では無いが、今回のオムニバスライブDVD/BDにも収録されている。
→此方
オリジナルver.は1981年リリース。
Char | U•S•J (1981)
Char | U•S•J
"Cry Like a Baby" 直リンク→此方
![]() |
U.S.J[Remaster]
1,350円
Amazon |
いわゆる当時の企画アルバム。
この1981年当時の時代背景が分かる人と、その時代をリアルタイムで体験していない人とではこの企画趣旨の伝わり方に大きな違いがあると思いますけれど、、、
デヴィッドフォスター、スティーブルカサー、ジェイグレイドンという
「当時のアメリカ=LAサウンド」を牽引するメンツと共作したアルバムで、
アルバムタイトルそのまま「USJ=US x J」つまり、アメリカと日本のコラボ。
*ナニワの某テーマパークとは全く関係ありませぬ。
曲はCharさんならではの独自のモノ。
しかし、「Char」x「フォスター+ルカサー+グレイドン」との食い合わせは、個人的にはイマイチって印象でした。
それもその筈。
アース(Earth, Wind and Fire)や、マイケルジャクソン、ジョージベンソン、などなど
もともと真っ黒な音に彼らの手が入ることで、洗練された新鮮な音になり、それが当時ウケた。
当時、70年代から続くモータウンをはじめとしたPOPなR&B/Soulミュージックが飽和状態な中、新たな音を求める欲求にちょうど合致したとでも言うか。
そこには上手くハマったけれど、Charさんもそんな音楽が大好きだろうけど、、、コレは違いますからねぇ。。。
それから時を経て13年後。
"Johnny, Louis & Char"、そして"Pink Cloud" を解散し、アンルイス時代からの付き合いなジムコープレイをはじめとしたそれまでサポートしてくれていた外国人メンバーと共にバンド化したのが初期の「サイケデリックス」
その2枚目のアルバムにてセルフカヴァーされた。
Psychedelix | Psychedelix Ⅱ(1994)
![]() |
PSYCHEDELIX II -revisited-
2,100円
Amazon |
後に、92年と94年の音源からなるライブ盤もアーカイヴ的にリリースされた。
ちなみに収録されている「Cry Like...」は94年のライブ音源でニールテイラーというサポートギタリストが参加している。
Psychedelix | On-Gaeshi 1 (1999)
![]() |
ON-GAESHI 1
1,500円
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Psychedelix | Cry Like a Baby (Live, 1994)
他、JL&C、Pink Cloud 時代もライブで演ってたのでそんなライブver.を含めるとキリがありませんが、冒頭のライブ映像を元に音を採ったのが此方。
(*コードネームは構成音から無理やり解釈したものですデス。おかしな部分もあると思いますが予めご了承ください。)
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[Intro]
| F#m11 | Abm7b13 | F#m11 | Abm7b13 |
| F#m11 | Abm7b13 | Am9 | Bm11 |
| E | C#dim7/E Am69/E | E | Bm6(11)/E C#7/E |
[A]
| F#m11 | Abm7b13 | F#m11 | Abm7b13 |
| F#m11 | Abm7b13 | Am9 | Bm11 |
| E E* - | D13/E | A9/E | B11/E |
| E | C#dim7/E Am69/E | E | Bm6(11)/E C#7/E |
[A2]
| F#m11 | Abm7b13 | F#m11 | Abm7b13 |
| F#m11 | Abm7b13 | Am9 | Bm11 |
| E E* - | D13/E | A9/E | B11/E |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** E* - | D13/E CM7/E |
| B11/E | A9/E |
[Bridge]
| C#m9 | Bm9 | Abm7b13 | Am9 |
| C#m9 | Cm9 | Bm9 | Bbm9 |
[C]
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
(Guitar Solo)
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
| Bbm7/A - Abm7/A F#m7/A || 2/4 F#m7/A Abm7/A ||
|| 2/4 Bbm7/A - Abm7/A || F#7/A | F#m11 |
| E | C#dim7/E Am69/E | E | Bm6(11)/E C#7/E |
[A3 (Outro)]
| F#m11 | Abm7b13 | F#m11 | Abm7b13 |
| F#m11 | Abm7b13 | Am9 | Bm11 |
| E E* - | D13/E | A9/E | B11/E |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| E** | D* キメ | E** | D* キメ |
| キメ キメ | キメ | E69b5 | - |
F#m11= 2x2200
Abm7b13= 4x4400
Am9= 5x5500
Bm11= 7x7700
E= 022100
C#dim7/E= 045300
Am69/E= 034200
Bm6(11)/E= 056400
C#7/E= 043420
E*= 0-14-14-13-0-0
D13/E*= 0-12-12-11-0-0
A9/E= 077600
B11/E= 099800
E**= xx999x
D*= xx777x
CM7/E*= 0-10-10-9-0-0
C#m9= x4x440
Bm9= x20220
Cm9= x3x330
Bbm9= x1x110
Bbm7/A= x077xx
Abm7/A= x044xx
F#m7/A= x022xx
F#7/A= x02300
E69-5= x76676
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【イントロ】
F#m11→Abm7b13って動きはもうこのブログではおなじみですね。
この後のAm9→Bm11の展開も含めて、つまりは「6弦ルートのマイナー7th+1-2弦オープン」フォームを単純に並行移動するだけデス。
次に、ローコード「E」からの、そのまま並行移動なんですが、、、
薬指で押さえている音だけが半音上がりマス。
その状態で、中指が4Fからの3F。
ちなみにこの3F中指のものは、前回ネタにした「Song in My Heart」で「Eadd9」から2つの音を半音ズラした「Am69/E」ってのと同じです。
また「E」に戻って、今度は中指5Fからの「C#7/E」ってやつなんですけど、普通にローコードのC7(x32310) を半音ズラしたC#7に、6弦オープンのEを加えるイメージ。
【Aメロ】
頭8小節はイントロと同じ。
9小節目から「E分の」な6弦Eを鳴らしつつ、ローコード「E」フォームの並行移動。
まずはオクターブ、Eのフォームのまま中指14Fまで行って、1音下がり中指12F。
からの中指7F→9F。
2巡目は、この展開の後にAフォームのトライアドが来ます。
Eのメジャートライアド「xx999x」とDのメジャートライアド「xx777x」
で、それぞれに単音のキメが加わる。
ちなみにキメは、、、
低い方は分かりますよね?単音でE-F#-G-G#-E-C#~(つまり6弦0F-2F-3F-4F-4弦2F-5弦4F~)。
もう1パターンの高い方は、9Fから始まるEメジャー(つまりC#マイナー)ペンタトニックを単純に高い順(つまり1弦12F)から5連符で5度降り、1つ下(つまり1弦9F)からまた5連符で5度降りって感じで降ってるだけデス。
【ブリッジ】
これはマイナー9th通しですな。
マイナーのマイナーたる音よりも、動かない1弦オープンのEを強調した1-2-3弦の動きがミソ。
【Cメロ】
単純に、マイナー7thのAベース
ラスト4/4に戻った際に普通の7thになるところがCharさんらしい(1-2弦のオープンも効いている)
______________________________________________________________________________________
なんて、弾いて見せると物凄く簡単なことなのに、こーして無理やりコード譜に起こすと面倒臭い上に理解に苦しむ事になる。。。
初見では理解不能やね。笑
でも、ギター的に使う基本的なフォームは3つくらいなんですよ。
それをただ並行移動させてるだけ。
Charさんは歌いながら弾くってことを前提にして作ってはりますからね。
如何に歌いながらでも簡単に、もとい、より歌に集中して弾けるかってのね。
それを十分可能にする。
冒頭の話で言うと、ずっと「E分の」で展開されている。
Charさん曰く、ベースのルイズルイス加部氏のために作ったとも言ってましたけどね。
「まーちゃん、ずっと「E」で良いから」みたいな。笑
「ギター x ベース x ドラム」のトリオ編成だからこそ成せる技とも言うか。
「E分の」で、ベースにずっとEを刻んでもらった上でギターは自由に展開していける。
しかし、そこに鍵盤が加わると、そうはいかない。
まず、↑のように使うコードを明確にしないといけませんしネ。(きっとこんなコード譜を見せてもピンと来ないと思いますが、弾いて聴かせれば大抵のキーボードプレイヤーは耳が良いので「あー、そーいう事ね」と理解してくれる筈w)
3つくらいのフォームを単純に並行移動させてるだけのものを、それが何てコードなのか?明確にするなんて、そんなご無体な。。。って話で。
私も含め、感覚で弾いている大概のギタリストはそれが何なのかなんて理解してません。笑
そうそう
逆に分子が固定で、分母のベース音だけが動いていくパターンってのも定番デス。
クリームの「ホワイトルーム」とかね。
ま、ギターならではというか、、、
「ギター x ベース x ドラム」という、ギタリスト的に自由が利く編成ってのが前提で、だからこそ生まれた曲とも言えますネ。
コード的にズラすってのも含めてね。
曲を世に出すタイミングがたまたま「USJ」のタイミングだったってだけで、JL&Cで演る前提のもと作られた曲だった筈。
自分がそんなバンドを演っていて、そこに鍵盤が欲しいならば、、、
よほど広い心と理解のある人間的に何枚も上手のキーボードプレイヤーに加わってもらうしかないって事になりますな、必然的に。![]()

![U.S.J[Remaster]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/511CieZZ7SL._SL160_.jpg)



