前回ネタにしたPJモートンのピアノ弾き語りスタジオライブ
次々とゲストが紹介されるんだが、そのトップバッターだった"Rapsody" 嬢
昨年出したアルバムにて彼女をフューチャリングした曲をピアノアレンジしたものだったんだが、その逆パターンで彼女の最新アルバムにPJ君がフューチャリング参加してたりもする。
Rapsody | Afeni ft. PJ Morton
Eve [Explicit]
1,900円
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つい先日、ジミーファロンの The Tonight Show でも共演。
Rapsody feat. PJ Morton | Afeni (Live Performs on "The Tonight Show Starring Jimmy Fallon" 29/Jan/2020)
淡々と3つのコードが循環するだけのシーケンスだからライブだと飽きちゃうし、チャンスに爪痕を残したい単発のTVパフォーマンスだとインパクトが弱い。
ですので、ちゃんとメリハリを付けたライブアレンジが施されているのが流石デス。
言うまでもなく、サンプリングの元ネタになってる曲はこの曲。
もう世界中で散々搾り尽くされたと思っていたけれど、噛めば未だに味が出るから凄い。
w(゚o゚)w
Deniece Williams | Free (1976)
そんなこんなで今日はこの曲を改めて。
44年前、1976年リリースのこのアルバムに収録されている。
Deniece Williams | This is Niecy (1976)
This is Niecy
1,600円
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ちなみにこのアルバムの参加ミュージシャン、、、
ドラム&バックコーラスが、Maurice White
ドラム&パーカッションが、Freddie White
ベースが、Verdine White
ギターが、Al McKay
と、モーリスホワイトがプロデューサーだけに、ほぼ身内(Earth, WInd and Fire) で固められている。^^
もちろんエンジニアは George Massenburg
久しぶりにアルバム引っ張り出してフルで聴いたけど、やっぱり良いアルバムやね。
彼女は駆け出しの70年代初期、スティーヴィーワンダーのバックバンド "Wonderlove" のバックコーラスグループに参加。
Stevie Wonder and Wonderlove | "Funk slide" and "Don't Worry "Bout a Thing" (Live)
"Lovin' You" の Minnie Riperton、スティーヴィーの前妻 Syreeta Wright と共に並ぶ事もあった。
そんな流れでモーリスホワイトとの接点が出来て、ソロデビューへ繋がったようで。
右も左も分からない頃にスティーヴィーワンダーやモーリスホワイトといった圧倒的存在を目の当たりにし、その側で良くも悪くも全てを学んだんだとすれば、本当に羨ましい限り。。。
なんて、話してるとドンドン話が膨らんでキリが無いね。。。汗
さて、オリジナルを元に改めて音を採るとザックリこんな感じか。
*あくまでギターで採ったギター目線での解釈です。鍵盤目線ではまた解釈が異なると思いますので予めご了承ください。
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[Intro1]
| C#M7 | Abm7 | C#m7 | Abm7 |
| E9 | E9 | C#M9 | C#M9 |
[Intro2]
| F#m7* | Abm7* | C#M7 | C#M7 |
| F#m9* | B9 Abm7 | C#M7 | C#M7 |
[A]
| C#M7 | Abm7 | C#m7 | Abm7 C#9 - D9 - Eb9 - |
| E9 | E9 | C#M9 | C#M9 |
[B]
| F#m7 | Abm7 | C#M7 | C#M7 |
| F#m7 | Abm7 | C#M7 | C#M7 |
[A]
[B]
[A] (Solo)
[B] (Interlude)
[A]
[B]
[B] x Repeat to Fadeout
C#M7= x46564, x4(3)111, 9-x-10-10-9-x, 9-x-11-10-9-8
C#M9= x4354x
F#m7*= 24225(2)
F#m7= 242222, 2x222(2), x-9-11-9-10-9
F#m9*= x9799x
B9= x2122x
Abm7*= 46447(4)
Abm7= 464444, 4x444(4), x-11-13-11-12-11
C#9= x4344(4)
D9= x5455(5)
Eb9= 6566(6)
E9= x7677(7)
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マイナー7thは小指を伸ばしてオクターブ上の7thを重ね、でテンション的に使うのがポイント。ギターフォーム的に13thの半音上「#13」ってイメージでも良い。
また、その7thの音に加えギターフォーム的にマイナー11thとする解釈もアリだと思う。
(F#m11なら「2x2200」Abm11なら「4x4422」)
とはいえ、通常のマイナー7thも織り交ぜつつ。
他、9thとかも入れてますけど、絶対こうでないとダメって訳ではないのご自由に。
鍵盤が分数で動いている箇所もありますしね、そんなのをギターに置き換えるならどーするか?逆にギターを活かすならば、、、なんてのもご自由に。
基本、F#m7→Abm7→C#M7 という3つのコードの繰り返しです。
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イマドキはDJ屋さんにリミックスネタとして弄られることも多く
「もしもナイルロジャースがギターで参加してたら?」的なカッティングギターが加えられたverがオキニイリだったりもしますが、、、
(ナイル節にするにはキレが物足りないけれどやりたい事は分かるってやつで。)
Deniece Williams | Free (Joey Negro Re-Grooved Mix)
Remixed With Love by Joey Negro Vol.3 (Digital ...
1,500円
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よく分かりませんけど、アナログ盤にしか収録されてないのかもしれません。
LP(Part3)→コチラ
個人的に印象に残ってるカヴァーをいくつか。
まずは、マーカスミラー x コリーヌベイリーレイ
互いの個性がうまく噛み合ったverだと思います。
Marcus Miller ft. Corinne Bailey Rae | Free (2007)
FREE
1,800円
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テイトウワプロデュース、当時はインパクトあったなぁ。
しかし麻生久美子なんて、今や一癖の味ある女優さんやもんね。この当時の姿を知らない人には意外かも。笑
Sweet Robots Against the Machine (Towa Tei) | Free (2003)
TOWA TEI
2,200円
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意外なところで Char x 石田長生のアコギ漫談デュオ "BAHO" ver.
二人のルーツから共通項な曲ってところでベンチャーズ然り、グループサウンズ然り、Zep、クリーム、ビートルズなど60-70年代ロック然り、、、って中、当然ソウルも入ってくる訳で。
それにしても Steely Dan の "Do it Again" はまだ分かるけど、この "Free" は当時あまりの意外さゆえに正直入って来なかったんですが、今改めて聴くと悪く無い。^^
ちなみにキーはオリジナルの半音上げで、下で歌う感じか。
BAHO | Free (from the Omnibus Live Album "Okuradashi" 2004)
OKURADASHI
1,670円
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最後にUKソウル界から彼のverを。
いろんな要素の塩梅が絶妙な良カヴァーだと思う。
Seal | Free (2008)
Soul
1,500円
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他、Chanté Moore とか、Will Downing とか、En Vouge とか、、、
ソプラノサックスの Walter Beasley とか、フルートのAlthea Rene とか、、、、
キリが無いので割愛しますが、つまりは、どーやっても悪くなりようが無い曲である。^^