井上陽水 | 帰れない二人 | Press On.

Press On.

趣味のギターや好きな音楽に偏った雑記デス。

前回のNHKドキュメントからの流れで。。。
 

 

 

ミリオンセラー

 

100万枚

 

レコードどころか実体が無いものも含まれる今の時代

もはや死語と化した言葉。

 

 

1973年

オイルショック

高度成長期の終焉

 

そんな時代に、日本音楽史上初のミリオンセラーアルバムになったこのアルバムのお話。

 

NHK BSプレミアム「名盤ドキュメント」

井上陽水ドキュメント "氷の世界40年" 〜日本初ミリオンセラーアルバムの衝撃とその時代〜(On Air: 28/DEC/2013)

 

 

井上陽水 | 氷の世界 (1973)

 

 

 

 

ロンドン録音ながら、黒い臭いも感じるこのアルバム

ハープシコードをはじめ「氷の世界」の黒いリズムの元ネタはスティーヴィーワンダー「Superstistion」やったんや、とか、別の曲と化した「あかずの踏切」のアレンジ、他、メロトロンの多用など音楽的にもかなり攻めた印象だったのがこのドキュメントを観ていろいろ腑に落ちる。

 

 

 

 

音楽において時代背景ってのはカナリ大きくて、リアルタイムにその瞬間を体験した人にしか伝わらないものがあると思う。

 

あの時代を生きた体験をしてこそ、その渦中で聴いたからこそ

あの時代の空気が前提の部分の話ね。

 

 

世代的に当時の私はガキ過ぎて知ったのはずっと後ですからその部分は分からず、想像するしか無い。

それでも思春期に聴いて体感した印象と今とでは、受ける印象は大違いで。

 

面白いね。

 

 

 

 


 

 

 

そんな歴史的アルバムから、今日はこの曲を。

 

井上陽水 & 忌野清志郎 | 帰れない二人 (Live)

 

井上陽水 | 心もよう / 帰れない二人 (1973)

 

 

 

先のドキュメントでの「心もよう」vs「帰れない二人」

のA面争奪戦な話は、印象的。

 

 

 

 

 

 

 

久々に聴いて、改めて採るとこんな感じに。

 

詩の世界についても、今と昔で解釈がまた違って面白いんですが

敢えてふれません。^^

 

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[Intro]
| Dsus4 -D    Cadd9    | G/B    G/Bb (- Cadd9)    |

| Dsus4 -D    Cadd9    | G/B    G/Bb (- Cadd9)    |

[A]
| D    DM7/C#    | Bm    Bm7/A    | G    A7    | D     |
| D    DM7/C#    | Bm    Bm7/A    | G    F#m    | Bm    |

[Interlude]
| G     | DM7     | G    D/F#     |

[B]
| Em    | DM7    | D    E    | A    |
| Em    | DM7    | E     | A    Edim7    |

[C]
| Bm    F#    | Em    (F#)     | G     F#     | G    Bb    |
→[Intro]

 


 

 

 

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*イントロは、1-2弦の3Fを押さえっぱなしでベース音がD→C→B→Bb(→C)と動くイメージ。

 Dsus4= xx0233

 Cadd9= x32033

 G/B= x20033

 G/Bb= x10033

(最後、私が "White Room" ばりにCへ戻りたがってるだけで、ちゃんと聴くと本当はBb止まりですねw)

 

*Aメロ「DM7/C#= x4x222」

 個人的に、ベース音にC#を入れたいだけデス。

 *別角度から見れば、A6/C#とも採れる。

 

*Aメロ「Bm7/A= x04232」

 個人的に、ベース音にAを入れたいだけデス。

 *別角度から見れば、Asus4、またはA13sus4とも採れる

 

*つまり、ベース音的にD→C#(Db)→B→Aと下りたい。

 

*Cメロ(サビ)に入る直前のディミニッシュ。

 E7のディミニッシュなんですが、構成音的にはG7のディミニッシュも同じ音で

 Edim7(E+G+Bb+C#)= Gdim7(G+Bb+C#+E)
 =xx2323, 012023, 3x2323, x78686 

 でも、解釈的にはEdim7かな、私的には。

 

*Cメロラストの「Bb」も利いている。

 

 

 

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忌野清志郎との合作は有名な話で。

 

二人が陽水の部屋で作ったとの話で、1行づつ作ったとか言ってて

私も妙に納得してたんですが、、、

 

 

ラジオで清志郎が制作秘話を披露してましてネ。

 

清志郎曰く、この曲の原曲は「指輪をはめたい」だと。

加えて、「氷の世界」のジャケットのギターは清志郎のギターだそうでw

さらには、売れるまでの間この曲の印税で食っていたとは納得。

 
 

で、、、

 

先のドキュメント内で、陽水がこの曲のイントロ部分のアイデアの元ネタが

ニールヤング "Needle and the Damage Done" だと言ってて

 

 

ずっとクリームの "White Room" からの影響(5拍子の大層なイントロが終わった後のAメロ部ね)

だと勝手に思い込んでいた私は

「そーなんや、、、ニールヤングって殆ど通って無いから分からなかったなぁ。。。」

 

なんて思ってたんですが

 

 

先の清志郎の話をふまえ、考察すると、、、

 

清志郎の曲から当時ハマってたニールヤングを連想し、陽水の中ではそのイメージだったのか

そもそも、清志郎がニールヤングを聴いて生まれたのが「指輪をはめたい」だったのか

 

 

いや、、、

 

そもそも、ニールヤングがホワイトルームから影響受けたんじゃね?

なんて、回り回って私の中で元に戻るw

(元ネタだというニールヤングの曲が1972年リリース、ホワイトルームのリリースは1968年)

この手のパターンは、ケルトとかアッチの方に原型はありそうだけどね。。。

 

 

 

 

いとをかし。^^