未だ信じたく無いんですが、昨日お葬式も済んだことですし。

石やんこと石田長生氏。
既報の通り7月8日の早朝に永眠された、、、らしい。
誕生日まであとわずかな、享年62歳。
金子マリさんら古くからの仲間にも看取られたらしいですが、、、志半ば、まだまだやりたい事も多かったでしょうに。。。
病気の事と治療に専念する為に暫く休業する旨を自身のブログなどで公にしたのが3月。
つい先日ですよ。
「命までは取られまへん」と言ってたのを鵜呑みにして「名前が長生だけに」なんてネタを更に盛りまくって帰って来てくれるハズやと、何の根拠も無く信じ込んでました。
まさか、先月のCharさんの還暦ライブに合わせて祝いのコメントを出したのがオフィシャルでの最期の声になろうとは。。。
ソレも、そのライブで欠席理由を嫌でも伝えねばならないCharさんの口から初めて知る人も多いであろう、という気遣いからのコメントやったんやろネ。
言葉がありませんが、個人的には多くのものをいただき感謝しかありません。
石田さんてね、普段「上手い」とか「下手」のモノサシでしか見ることが出来ない人にこそ、ちゃんと見て感じて欲しい。
日本では幼少期からそんな教育されてるから仕方無いんですけど、結果、如何に耳が幼稚かってこと。
で、本来、音楽は耳で聴くもんじゃないってことに気付いていただければ幸いデス。
出来れば「生」で観て欲しかったんですけど、それも叶わぬものになってしまいました。。。
そんな追悼を込めて、いくつかご紹介したいと。
活躍の大まかな流れは、特にBAHO結成後にアチコチのメディアで語られてるのでそんなのを観てもらった方が早いか。
単純に話として面白いのでご覧になられた事が無い方は、お時間ある時にでも是非。
アコギな音楽堂 / BAHO @ 戸越 #1
#2
#3
#4
↑の#1で語られてる通りの同じ衣装で初めてのステージの模様↓
立ち位置が逆なのがスーパーレアである。
Midnight Express(終電~始発までの大阪駅構内イベント) / Char & 石田長生(BAHO結成前)
Sound Check ~ All Around Me
↑#2の冒頭で演ってる曲がまた刺さるんですが、阪神大震災の際に作られたこの曲。
当時、アチコチの避難所をギター1本かついで歌って回ってはりました。
石田長生 / Brothers and Sisters
[Intro]
| C- D- Em7 | C- Am7- G | C- D- Em7 | C- Am7- G |
[A]
| G A7#13* | C G7 | G A7#13* | C G7 |
| G B7 | C G7 | G A7#13* | C G7 |
[B]
| F13 G | C G7 | F13 G | C G7 |
*注) 「#13th」なんて表記してますが、通常の7thとの差別化と分かりやすく13thの半音上ってのを表したいだけで、正しくは14th=7th。
つまり、7thのオクターブ上も加えるって話。
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ギター1本担いで石やん一人旅な「トラベルギタリスト」ならではの話が面白い。
野村ギター商会 #12 石田長生
後編→コチラ
1975年、23-4歳の頃
思い立って、単身メンフィスに渡った話とか。
なんて今書くと軽く聞こえますが、まだ1ドル=300円の時代ですし、渡航費もまだまだカナリ高かった筈で思い立ってフラっと飛び立つなんて時代では無いですからネ。
相当な覚悟で腹括らんと行けなかった筈デス。
その当時最も聴いたというアルグリーンのアルバムが作られたメンフィスソウルの一角ハイレコード(もう一角の指パッチンロゴでお馴染みSTAXは既に倒産してた)のハイスタジオ前に、何のツテも無いのに毎日通い詰め、ある日「お前毎日来てるイエローやな、何しに来てるねん?」ってところからスタジオ内に入れてもらう機会を得る。
ちょうどハイレコードの歌姫アンピープルスと、その夫でありシンガー兼コンポーザーのドンブライアントのレコーディング中だったらしく、正に思い焦がれたアルグリーンのサウンドを作ったリズムセクション、ハイリズムの面々も当然のように集結していた。
そんな合間のひとときに呼ばれたようだが、カタコトの英語で「自分は日本でミュージシャンをやってて、あなた達の音が本当に大好き過ぎてココへ来た」とか云々、一生懸命伝えたんでしょうね。
すると、アコギ一本目の前にポンと出され「この黄色いのが何かやるらしいから、ちょっと皆、聴いたって」と無茶ぶりされたそうな。
当時は日本でもバンドマンとしてバンドを転々としてて、独りで弾き語るようなネタはまだ何も持ってなかったらしく、困り果てた結果、夜な夜なキャバレーで弾いて稼いでた頃のネタとして持ってたデュークエリントンのサテンドールを思い出し、何となくソレを演ったとか。
すると、黄色いJAPがジャズを演ってることに大層驚き、毎日遊びに来ても良いという許しを得たらしい。
晴れてフリーパスとなり、憧れのハイスタジオでしかも憧れのアルグリーンを大ヒットに導いたプロデューサーでもあるメンフィスソウル界の重鎮、ウィリーミッチェルから直々にレコーディングの仕方を学んだ、なんて凄いことを仰ってました。
そこでウィリーミッチェルに「お前はココで多くを学んだ筈だ、日本に帰ったら、自分なりのソウルミュージックを作れ」と言われたそうな。
その約束をずっと守ってる、とも。
メンフィスでの滞在は半年ちょっとやったらしいですが、そこでの経験が石田さんの音に多大な影響を与えたことは間違い無い。
そんな縁でランディクロフォードのサポートギタリストの話にも繋がるんですが。。。
"GUITAR STORIES" 情熱のスーパーギタリスト列伝 / 石田長生
BAHOでの活躍は云うまでも無いですよネ。
大のプロレス好きな石田さん、ピーク時は武道館でこんな格闘ショーになってましたが(笑)
チョーキング禁止なブルースセッションとか、ギタリストしか笑えないピンポイントなネタの数々が流石デスw
「BA vs HO」2000年1本勝負
↑でも披露されてますが、個人的に実は石田さんのこんなお茶目な曲が好きやったり。
BAHO / ラ・ジ・カ・セ (Live)
| F#m7 A♭m7 | AM7 B/C# | F#m7 B9 | E |
みたいな。
*B/C#= x4444(4)
「OKURADASHI」という公式ライブ盤の音源が消えてしまったんで、とりあえず。
個人的に、ソロよりもBAHO ver.が好きだったり。
Charさんのプレイから多分好みなんだろな、ってのも感じ、良い化学変化が起きていると思う。
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二人が結びついたのは、根本に「R&B/Soul」という共通言語があるのが大きいでしょうネ。
Charさんなんて「日本を代表するRockギタリスト」の看板を未だに背負って演じてはりますが、根は相当な「Soul/Funkギタリスト」ですし。
Zepやクリームの面々もそうですもんネ。
結果として、Rockバンドで一世を風靡したから各自Rockレジェンドとして世間から勝手にカテゴライズされてるだけで、元々それぞれが大のR&B/Soul好き、Jazz/Bluesも含め、黒人音楽がベースにある。
ボンゾのリズムが、ラウドなファンク以外の何者でも無いと感じるように、根っこにあるモノはどう演出されようと出てしまうもんですから。
Rockと言うワードで寄って来る「自称Rockだぜ」な斜に構えた8ビートな人達とはこうはいかない。
だからこそ、石田さんと演るのが愉しかったんやろなぁ。
BAHO / R&B (Rhythm & BaHo)
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BAHO以前の話もしたいんですが、キリが無いしネット上に音源が少ないので1曲だけ。
↑のBAHOでのCharさんのインタビューで「ステップを踏んでた」って話はこーいう曲での事。
メンフィスから帰国後スグに山岸さん達と結成した今や伝説のバンド「ソーバッドレビュー」
イロイロあって実質1年程度しか活動出来なかったですが、今改めて聴いても凄いバンドだったと思いマス。
その瞬間、タマタマ引き合い音が一つになる。
それはその瞬間だからこそ、で、それがバンドなんでしょうネ。
Sooo Baad Revue / 最後の本音[Live] (1976)
金子マリ&バックスバニーver.でご存知な方も多いと思いマス。
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1曲と言いつつ、個人的に大好きだったこの曲も外せない、、、なんてキリが無いネ。
ただ、この音源はヴォーカルの砂川さんが再び歌い始め石田さんとデュオで演られた貴重なモノ。
ソーバッド当時の砂川さんは確かまだ19歳。
その後、長らく歌から離れ、様々な月日を経てのこの味、全く別モノに聴こえるのは私だけか。
正に当時の青洟小僧が成長したからこそ、沁み入るのであってコレが歌なんだな、と。
まさかこの1ヶ月後に逝ってしまうなんて、、、な、話ではありますが...
アッチでも早速演ってるやろな。。。
コンポーザーとしての石田さん渾身のソウルブルースであり、砂川さんじゃないと、、、な、曲でありマス。
砂川正和&石田長生 / 青洟小僧 (Live at 下北沢440、2004/09/15)
スタジオ盤→Soo Baad Revue / 青洟小僧 (1975)
石田さん独特の手グセ的な音の運び方とかテンションの付け方とかヴォイシングとか、原曲と聴き比べるとそんな手癖ギターアレンジが散りばめられてる事に気付くと思いマス。
以下、その手癖を元にw (経過音とか符割とか、細かいところは実際の音を聴いてくださいネ)
[Intro]
| B♭ | B♭ C#69 | F | D7#9 |
| Gm7 | C7 | F | C7 C#69 |
[A]
| F | Dm7 | Gm7 | B♭7 |
| Am7 | Am7 | Gm7 | C7 |
[B]
| B♭ | B♭ C#69 | F | D7#9 |
| Gm7 | C7 | Gm7 | C7 |
[B2]
| B♭ | B♭ C#69 | F | D7#9 |
| Gm7 | C7 | F | D7#9 |
[C]
| Gm7 | C7 | F E♭ | D |
| Gm7 | C7 | F E♭ | D |
| Gm7 | Am7 | B♭7 | F7 |
| G7 | G7 | C7 | C#69 C7 |
[Outro]
| Gm7 | C7 | Gm7 | C7 |
| Gm7 | C7 | Gm7 | C7 | ...repeat
...| F7 | - | C69 | - |
去年のリユニオンでも砂川さんを追悼して演ったみたいですが、、、
見逃してるのが悔やまれる。。。
ま、細かいこと云うとアレやけど、、、
「ソーバッドレヴュー」と「バックスバニー」の関係があって、バックスバニーの前身「スモーキーメディスン」という関係図あってこそのCharさんとの「BAHO」であり。。。
「金子マリ」であり。。。w
「ソーバッド」からの「ベーカーショップ」、後に「ガス」、で「ボイス&リズム」
遡れば「上田正樹とMZA」「サウストゥサウス」「ウエストロードブルースバンド」、、、
他、周りも「憂歌団」「ファニーカンパニー」「ナニワエキスプレス」「四人囃子」、などなどなど、、、皆、同世代。
そんな同世代がそれぞれ同じような頃に名を馳せ、還暦過ぎた今でもシーンを牽引して一緒に演ってる。
凄いよネ、良い意味でも悪い意味でも。
商業的にそれぞれのレコードの売上ってそれほどでも無いハズです。
なのに、この現象は売上至上主義で何でもアリになりつつある昨今、興味深い実例なのではないでしょうか。
それぞれの強烈な個性あってこそですけどネ。
そうそう、石田さんとナニワエキスプレスの清水さんを中心に、大阪市外局番「06」なメンツが集まり06バンドってのも演ってて、こんな石田節+ソウル・オブ・ゲイリーなプレイもやってたなぁw
石田長生 with 06Band / Round About Midnight
そして、石田さんと云えば、独自な日本語訳で歌う名曲の数々。
それも詞の世界も含めて少しでも伝わればという、石田さんならではの想いからだと思いマス。
他にもプリンスのパープルレインとかあったんですが、著作権に煩いプリンス事務所の目に見付かったようでネット上に見付からないですネ。。。
石田長生 × 忌野清志郎 × 三宅伸治 × 藤井裕 / The Weight
伸ちゃん以外、皆逝ってしもたやんか。。。
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他にも、大のプロレス好きが高じてパンクラスで曲を提供したり、大の阪神タイガースファンが高じて球団から公式ソングのオファーが来たり。
石田さんの作る曲の向こうには、常に「笑顔」があった気がしマス。
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そんなこんなで不謹慎かも知れませんが、あえて最期はこの曲で偲びたい。
BAHO | Happiness
↑でも放浪ネタにしてはりましたが、海外でもこの曲のウケは無条件に良いみたいで、演ると人が集まり新聞に載る騒動になったとかw
石田さんって、たぶん誰でも出来るようにあえてシンプルなコード進行にするように努めてはるんやろなぁ。(とはいえ、このA♭に9thを加えるセンスやBセクの外し方のセンスが流石デス)
[A]
| Gm A♭(add9) | E♭ B♭ | Gm A♭(add9) | E♭ B♭ |
| Gm A♭(add9) | E♭ B♭ | Gm A♭(add9) | E♭ B♭ |
[B]
| C# F# | C# F# | C# F# | C# F# |
[C]
| B♭ | E♭ B♭ | B♭ | E♭ B♭ |
| B♭ | E♭ B♭ | B♭ | E♭ B♭ |
| A♭ | キメ | キメ | A♭-A-B♭ |
A♭(add9) =4x6546
なんて、石田さんやCharさんのように親指を使ったシェイクハンドスタイルなら楽勝なんですが、私のようにあまりに可愛いお手てのため使えない人は、人差し指バレーのまま小指だけ1弦にいっても良いと思いマス。7th入っちゃいますけどねん、気にしないw
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お世話になったり、リアルタイムに影響されたりした人達が次々と逝ってしまうのは寂しい限りで、言うてる間にアッチの方がオモロそうなメンツが揃いそうな今日この頃。
ま、言うてる間に自分も逝くんでしょうケド。
そう思うと、時間が無いよナ。。。
私に残された時間は後どれ位なんやろ?
○○したいなぁ、、、なんて言うてる暇は無いのかも知れない。
やれる時にやらな。。。
出来る時に出来る限りの精一杯で。
ある日突然「おれ下手やけど歌いたいねん」なんて言い出して歌い出したり、どんだけメジャーになろうともギター1本かついで一人旅したり、、、
思い立ったら何でも速攻やってはった石田さんを思い出し、そんなことを思わされました。
「石田長生にHappiness!!!」
感謝と共にご冥福をお祈りいたします。m(__)m
3Q、石やん!スパシーバ!
PS.
久しぶりに観たw
奇跡のコラボですわ。
横山ホットブラザーズ+BAHO | 荒城への階段 ~ Diamond Head ~ Baho's Rag
こーいうので駆り出される事も多かったよなぁw
探偵ナイトスクープ「ギタリストが苦しそうな顔で弾く理由」石田長生 & 暁照雄
奇遇ながら二人とも同じような時期に逝ってしもてからに。。。









