リビングストーン教会礼拝説教2016.10.2

主題 パウロの弁明


10節からは、告発されたパウロの弁明が述べられています。

2.パウロの弁明(律法の問題ではなく、信仰と希望の問題)

24:10総督が、発言するように合図したので、パウロは答弁した。「私は、閣下が多年この国民の裁判をつかさどる方であることを、存じ上げておりますので、私自身のことを喜んで弁明いたします。24:11確かめていただけば分かることですが、私が礼拝のためエルサレムに上ってから、まだ十二日しかたっていません。24:12神殿でも会堂でも町の中でも、この私がだれかと論争したり、群衆を扇動したりするのを、だれも見た者はおりません。24:13そして彼らは、私を告発している件に関し、閣下に対して何の証拠も挙げることができません。24:14しかしここで、はっきり申し上げます。私は、彼らが『分派』と呼んでいるこの道に従って、先祖の神を礼拝し、また、律法に則したことと預言者の書に書いてあることを、ことごとく信じています。24:15更に、正しい者も正しくない者もやがて復活するという希望を、神に対して抱いています。この希望は、この人たち自身も同じように抱いております。24:16こういうわけで私は、神に対しても人に対しても、責められることのない良心を絶えず保つように努めています。24:17さて、私は、同胞に救援金を渡すため、また、供え物を献げるために、何年ぶりかで戻って来ました。24:18私が清めの式にあずかってから、神殿で供え物を献げているところを、人に見られたのですが、別に群衆もいませんし、騒動もありませんでした。24:19ただ、アジア州から来た数人のユダヤ人はいました。もし、私を訴えるべき理由があるというのであれば、この人たちこそ閣下のところに出頭して告発すべきだったのです。使徒24:20さもなければ、ここにいる人たち自身が、最高法院に出頭していた私にどんな不正を見つけたか、今言うべきです。24:21彼らの中に立って、『死者の復活のことで、私は今日あなたがたの前で裁判にかけられているのだ』と叫んだだけなのです。」

 

パウロもあいさつから始めましたが、これは事実です。フェリクスはサマリヤで2年間、ユダヤで5年間総督でした。その7年間で、数々のユダヤ人についての裁判をこなしてきました。パウロは11,12節で弁明します。

 

使徒24:11確かめていただけば分かることですが、私が礼拝のためエルサレムに上ってから、まだ十二日しかたっていません。24:12神殿でも会堂でも町の中でも、この私がだれかと論争したり、群衆を扇動したりするのを、だれも見た者はおりません。24:13そして彼らは、私を告発している件に関し、閣下に対して何の証拠も挙げることができません。


 パウロは、彼らが訴えているところの騒ぎについて、具体的にエルサレムでの神殿礼拝について説明しました。まだ12日しか経っていないのだから、騒ぎを起こしたくても起こしようがない点をあげました。そして、エルサレムにおいて、なんら論争も騒がせたりもしていない点をあげています。そしてもっとも大切なのは、彼らの起訴は、なんら証拠がないことを指摘しました。証拠がなければ裁判になりません。パウロは、もっとも基本的な問題を取り上げたのです。

 

使徒24:14しかしここで、はっきり申し上げます。私は、彼らが『分派』と呼んでいるこの道に従って、先祖の神を礼拝し、また、律法に則したことと預言者の書に書いてあることを、ことごとく信じています。しかし、私は、彼らが異端と呼んでいるこの道に従って、私たちの先祖の神に仕えていることを、閣下の前で承認いたします。


 彼らが、パウロがナザレ派に属していることについてはパウロは承認しています。「この道」とありますが、これが当時のキリスト教の呼び名です。しかし、パウロは、彼らが分派(異端と呼んでいることに反論し、「私たちの先祖の神に仕えている」と反論しています。パウロは、アブラハム、イサク、ヤコブの神に仕えている、と言っているのです。パウロはさらに、このことを強調します。

 私は、律法にかなうことと、預言者たちが書いていることとを全部信じています。

 全部信じています、と言っています。これが大事です。

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