リビングストーン教会主日礼拝2016.6.12
聖書本文:使徒言行録17章1節~15節主題:テサロニケ宣教
おはようございます。今日の本文は使徒言行録17章です。パウロとシラスの宣教チームはいよいよ本格的にヨーロッパでの宣教に進んでいきます。テサロニケはマケドニア州で最も大きな都市でありました。1節にあるように、そこにはユダヤ人の会堂があったわけです。16章において、パウロ達が最初に訪れたフィリピにはユダヤ人が少なかったために会堂がありませんでした。しかし、テサロニケには、ユダヤ人が会堂を造るのに十分な人々が住んでいたことになります。そこで、パウロはどのようにキリストを伝え始めたのでしょうか?
1パウロとシラスは、アンフィリポスリポスとアポロニアを経てテサロニケに着いた。ここにはユダヤ人の会堂があった。2パウロはいつものように、ユダヤ人の集まっているところへ入っていき、三回の安息日にわたって聖書を引用して論じ合い、3「メシアは必ず苦しみを受け、死者の中から復活することになっていた」と、また、「このメシアはわたしが伝えているイエスである」と説明し、論証した。4それで、彼らのうちのある者は信じて、パウロとシラスに従った。神をあがめる多くのギリシャ人や、かなりの数のおもだった婦人たちも同じように2人に従った。
彼らはテサロニケについた後、『いつものように』ユダヤ人の会堂で、聖書を引用しながら論じ合いました。
1. ここで使徒パウロたちの語った「福音」があります。私達は「福音」をどのように理解し、語るべきでしょうか?
まず、初代教会が「福音」として語ったのは、もしかしたら私たちが理解している「福音」とは少々異なるかもしれません。初代教会が語った「福音」とは、「イエスがキリスト」であるという良きおとずれです。
私たちがしばしば口にする「イエス・キリスト」とは、イエスがキリストであるという信仰の告白です。「イエス」はこの地上に実在した「ナザレ地方出身のイエス」のことです。この方の生涯のすべて、語ったことのすべて、また、なされたことのすべてが約束されたメシア、すなわちキリストであることを聖書自らが証ししているという告白です。
「キリスト」はギリシャ語で、それをヘブライ語に訳すと『メシア』になります。それは「油注がれた者」という意味で、これは名前ではなく職名です。古代イスラエルでは、油を注がれて任命される三つの職業がありました。それが預言者、大祭司、そして王様の三つの職業です。彼らは油を注がれて、その職分を全うするようになりました。つまりイエスがキリストであるということは、こういうことです。
イエスは最後の預言者であり、イエスは永遠の大祭司であり、イエスは最も偉大な王であるということです。そして、イエス・キリストという名前自体が、それがイスラエルだけでなく、全世界に向けられた名前である事を示しています。初代教会の人々はメシア・イエスと言わずにキリスト・イエスと言いました。それはメシアという言葉はただの一イスラエル民族に限定される言葉ですが、キリスト・イエスと言えば、当時の世界共通言語であるギリシャ語を用いた表現になり、世界のあらゆる国の人々がイエスが誰であるかについて理解できたからです。
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