私達の東京リビングストーン教会は東京という大都市における都市宣教の働きをビジョンに持っています。聖書において、都市はどのような位置づけをされているでしょうか?

聖書には数多くの都市の名前が出て来ます。それは数えきれないほどです。創世記に出てくる非常に栄えた都市として、ソドムとゴモラがあります。この町は非常に繁栄しましたが、神に背く数多くの罪を犯して堕落していました。結局この町は火と硫黄で滅ばされたのです。

それ以外にもバビロンという町は繁栄した都の象徴ですが、この町は神に背く偶像崇拝を行い、物質的には繁栄しましたが、霊的には非常に暗い町でした。同じような系統として、アッシリアのニネベやローマ帝国の首都ローマが出て来ます。いずれも神に背く都市でした。

そんな中で、神がご自分の名を置くとされた都市がエルサレムでした。そこには神の神殿がソロモンにより建てられ、何人かの王によりエルサレムの神殿は建て直され、そこで神への礼拝が捧げられました。それはユダヤ民族における神の守りの象徴でした。

しかし、ユダヤ人はAD30年にキリストを十字架に付けて殺し、その40年後のAD70年にエルサレムはローマの将軍ティトゥスによる滅亡させられます。神に選ばれた都も人間の罪により滅びました。

その全ての元凶はエデンの園にありました。創世記3章の失楽園の物語です。そこには神に背く罪により楽園を追い出されたアダムとエバがいました。神の楽園は罪により失われたのです。

しかし、聖書の最終巻、ヨハネの黙示録には、キリストにより贖われた楽園の回復の姿が書かれています。それだけでなく、それは神の都、新しいエルサレムに囲まれているのです。聖書は楽園に始まる人間の住みかが、神の偉大な都市として変えられるのを見るのです。

このようにして、私達はイエス・キリストの贖いの働きにより、この世界的な大都市東京が、福音の力により、神の栄光を現わす都市になれるよう祈りつつ働いています。