以前マスクの記事で引用した「ぴんとこなーす」さんが、今度はPCR検査の意義についてマンガを描かれたのでご紹介ニコニコ

検査で陰性だったとしてもコロナではないとは限らないしかえって危ないこともあるマンガ

さて以下は補足説明キョロキョロ

インフルエンザとかの検査って、簡単に言うと粘液の中にいるウィルスの遺伝子が「ある=陽性」「なし=陰性」と思われがちですが。

ウィルスが1個いれば陽性なのかというとそうでもなく。たまたま粘液には1個いたけど粘膜内には入ってない、つまりまだ「感染」は起こしてない場合もあるわけです。
また、ウィルスを確定するのに、遺伝子情報が全部一致してるかどうかまで確認するには時間がかかるから。ある程度以上の遺伝子のかけらの数があれば感染している可能性が高い、とするのが現実的で、これが今行われているPCR検査と思ってもらえばいいかしら。

で、ここで。粘液の中にどれくらいウィルス遺伝子のかけらがあれば「陽性」と言えるのか?という問題が出てきます。

ある程度の数がいないと「陽性」とは言えない、、、これが「偽陰性」の要因の1つ。そんなに数がないから「陽性」とは言えないってことですね。
PCRが陰性でも「まだウィルスの数が増えてないだけ」とか、「たまたま採取した粘液には遺伝子がなかっただけ」なんてこともあり得る。

インフルエンザも発症してしばらく時間がたたないと検査でひっかからなかったりするじゃないですか。あれは粘液の中にウィルスのかけらがある程度以上ないと陽性とは出ない、っていう事です。

※ちなみに検査で「陽性」と出ても。実はそのかけらはそのウィルスのものじゃなかったという「偽陽性」っていうのもあります。

という訳で、まだまだ今回のコロナに関してはPCR検査は本当に「社会的に有効」かどうかの判断は難しいんですよね。
「個人に有効」な可能性はありますが、いずれにしてもまだ対症療法しか手立てがないのだから。

今のところは
「拾わない=マスクなど」
「(拾っても)増やさない=ウィルスは粘液内では増えません。粘膜内に入って増えるので、粘膜の中への侵入を防ぐために手洗いうがい」
「人にうつさない=生活制限」
「早く治す=ちゃんと休む」

あ、症状が重くなりそうな方はもちろん相談窓口へ連絡を。来週にはぐっと窓口増えるはずですから、慌てず自分の自治体の情報を手に入れましょう。