人間ドックだと、医師から結果説明が行われることが多いので、次にやるべきことも示唆はされるんですが(まぁ、アドバイス通りにするかどうかは別にしてもね)。
市の検診とかだと、結果は大抵郵送で送られてきます。
その場合、検診を受けた人がどのくらいその結果を正しく読み取れるか、というところには疑問符がつくかも。
血液検査の場合は、『異常です』と書いてあっても。
大抵は正常値が(よく見ると)小さく書いてありますので。自分の数値と比較して、どのくらいヤバそうなのかがなんとなく判断できるのかなぁ、と思うんですが。
便潜血検査だと、『陽性 要精密検査』と書いてあることが多いみたいですね。
あと、単に『陽性』と書いてあるだけとか、下手すると『+』と書いてあるだけだったりすることもあるらしい、のかな? ↓ ↓参考サイト↓↓
『大腸がん検診の語り』ディベックスジャパン
『+』や『陽性』だけ書いてあると、それが良い意味なのか悪い意味なのかすら分からないということもあるんじゃないかしら。
『要精密検査』だけじゃ、どこに行けばいいのかも分かりにくいですしね。
そもそも、便潜血検査は何のために受けるのか。
陽性だったら、次にどうしたらいいのか。
検査を受ける側も、それを理解していないと、せっかく検査を受けても何のことかワタシワッカリマセ~ンになっちゃう可能性があるってことよね(-o-;)
便潜血検査は、『大腸がんの可能性がある人を見つける』ための検査です。
検査自体は便に専用の綿棒を擦り付けて薬につけておくだけ、という身体に全く負担がかからない検査。⬅あ、たまにその『便を出す』ことが大変なのよ、とおっしゃる便秘の方もいらっしゃいますが( ̄▽ ̄;)
なので、便潜血検査が陽性(+)だった場合は、次に行かなきゃいけないのは『大腸検査ができるクリニック』です。
今は都会では『大腸内視鏡検査できます』の看板をあげているところがたくさんありますので、そういうところから選ぶと確実です。
あまりそういう情報がないところなら、一番いいのはかかりつけ医に相談すること。医師同士の情報で、上手な医師を紹介してくれますよ(^^)
※実は、医師同士というのは、お互いの患者さんに不快な思いをさせるのを一番嫌うものなのです。
患者さんを紹介してくれた医師に恥じないようにしなきゃという気持ちが働くので、より安心して検査が受けられると思います

もちろん、便潜血検査はあくまで『第一段階ふるい落とし』なので、陽性だからといって大腸がんが見つかる確率はまだまだ低くて数%、1割にもならなかったと思います。
簡単な検査で第一段階をふるい分けて、精密検査を行う。イマドキは大腸内視鏡検査の上手な先生もめっちゃ増えていて、検査が苦しいということは(特殊な事情がないかぎり)ほぼありません。
痔だから大腸検査はしなくて良いですよね、とおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、それは話がサカサマで。
大腸検査で異常がなければ痔だねとは言えても、痔があるからって腸に病気が無いって証明にはなりませんから。
日本では早期大腸がんは約9割が治ります。早期で発見することこそが、便潜血検査の真の目的ですので。
便潜血検査が陽性だったら、その先、大腸検査を必ず受けて下さい。お願いします。