面白い話を患者さんから伺いました(^^)
『四川の辺りに2週間滞在すると、毎回後半4~5日ちょっと血が紙につくんだよね~(^。^;)
もうホントに食べ物が辛くてイヤになっちゃうんだよ。
辛くない食べ物?ないない(ヾノ・∀・`)!』
だそうです(^-^;
さて、では、辛いものを食べると痔になるのか?
確か、イタリアと韓国にそれに関する論文があって、勉強会で紹介されたことがあります。
それでどっちも答えは『NOノー』でした。
ま、ね♪
もしそうなら、韓国もインドも、あ、『辛いものを食べられないと男じゃない』文化(笑)のメキシコも痔の人だらけってことになっちゃうヾ(@゜▽゜@)ノ
ただ、『辛いものをたくさん食べるとおしりが痛くなる』ということはありえます。
唐辛子や胡椒は消化しないので、おしりまで届いちゃうんですよね(;´д`)
もちろんカプサイシンなどの辛味成分はある程度は抜けてるでしょうけど。
つまり、『辛いものを食べると口の中や喉が痛くなる』というのと同じことが起こるのではないかと考えられるのです( ̄▽ ̄)
んで、辛いものをたくさん食べる国の人々と、日本のように胡椒や唐辛子をそれほど食べて来なかった国民では当然、刺激の慣れ度(笑)が違いますよね♪
単純に『量』は大事な問題で、唐辛子がパラパラと便の中に分散して存在する分には、肛門の粘膜や皮膚を刺激する面積が少ないからそう問題は生じないはず。
そう言えば『消化しない』というのはある意味食物繊維みたいな働きをするわけで。
下痢になっちゃうとそれだけでも痛いのに、そこに大量に唐辛子が溶け込んでいたら…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
あ、あと調理法。例えば油なんかで唐辛子がコーティングされてたりすれば痛みは起こりにくいかも。
では、この患者さんのように『出血』は?
そうですね、カプサイシンなんかによる血管の拡張作用が考えられそうではあります。
ただそれも、元々ある程度の痔核があるから、じゃないかしら。
あ、そういう意味では、おしりに『キズ』…切れ痔とか、手術後とか…がある状態では、唐辛子がそのキズに直接付いちゃう…うわ、考えただけで痛い痛い(×_×)
と、いうわけで。
確かに、辛いものをたくさん食べれば、おしりが痛くなることはあり得ます。
元々痔があれば、それが一時的に悪化したように感じることもあるでしょう。
ただそれを『痔になる』という表現はしないでしょう、ということなんですね( ̄▽ ̄)
どうでしょう、ガッテンしていただけますでしょうか?

※捕捉・ワサビと生姜の辛味成分は、ほとんどおしりに来るまでになくなっちゃうので、まず心配いらないと思いますよ
