たまに、おしりの健康相談の回答者もやってるんですが。

こないだ、

『Ⅰ度の内痔核では、痛みも脱出感もないのに大出血をして気付かれることが多い。
Ⅱ度、Ⅲ度の内痔核では、肛門の外に痔核が脱出してくる感じが自分でも分かる』

という文を書いたら、編集さんから

「わかりやすくするために、『内痔核がⅡ度、Ⅲ度と進行すると』という文を入れたいのですが』

という意見が来ました。

うーんと悩みつつ、

「内痔核の分類は『状態』の分類であって、進行度の分類ではない。
内痔核が本当にⅠ度からⅡ度、Ⅲ度を経てⅣ度になるのかどうか、必ずしもそうとは限らない場合もあると考えられている」

とお返事して、入れないことにしてもらいました。

『Ⅰ』とか『Ⅱ』とか、ましてや『度』とかいうと、どうしてもなんかだんだん進んでいくイメージってありますよね。

その辺は誤解を生みやすい表現ではあるんですが…(--;)

例えば『痔瘻』の分類は、日本ではやっぱりⅠ~Ⅳのローマ数字で表しますが、それは『タイプ分類』であって、『進行度』ではありません。
Ⅰを長期間放置しても、ⅡやⅢになったりはしないのです。

ガンなんかでは『ステージ』という分類をします。こちらは確かにステージⅠは『早期』なんですけど、むしろ予後分類に近いのかも。

ポリープやガン自体の形も『Ⅰ型』とか『Ⅱ型』っていうのがありますし…。

うーん(ーー;)うまく整理できませんが。

数字や『ステージ』『度』『型』とかって、日本語としては結構曖昧なイメージで理解されているような気がしますね。

も少し誤解を生まない表現ができるように、自分の頭の中を一度整理しないとなぁ。