

実際に医師になると、文字に書いてある試験問題文を読めばいいのではなく、患者さんの言葉あるいは身体から問題点を突き止め治さなくてはいけなくなります。
つまり、人間(医師)が、相対している人(患者さん)を『診る』。そして逆に、患者さんも医師を『観る』。
医師は、患者さんに信頼感を与え、問題点を探りだす。患者さんは、医師を信頼し、問題を正確に伝えようとする。
これが診断へ至るプロセスだから。
患者さんを診る医師になるのなら、『人が好きで、興味がある』のが、一番大切なのかな、と私は思うことが多い。
だから質問した彼には、『人と話したりとか、人間が好きじゃないと大変だし続かないかもね』ととっさに答えてしまいました

研究者や、実際に患者さんを診るのではない職場で、立派な仕事をしている医師はたくさんいます。そういう仕事をしたいならまた別なんですけどね。
『医師になりたい』というのはつまり『病気で困っている人の手助けをしたい』という意味なんだと思うのです。
すべての病気が分かるわけではなく、また治せるわけでもない。
だからこそ。
『医師は、病気を診るのではなく、人を診る』という言葉にある通り。
医師は、『人』が好きな人間であること。
これが、医師を続けていける人なのかな、と。
うふふ、今日は理想論ぶっちゃったわ(〃_〃)ゞ