とは、学生時代によく言われた言葉ですニコニコ

例えば、貧血の患者さんがいるとします。
貧血=血が薄い(足りない)。だったら何故足りないのか?

1 血を作る材料が足りないから
2 血を作る能力が低下しているから
3 どこかから血が出てるから
4 作ってもすぐに壊れるから

大抵はこの四つだろうということは、専門知識がなくても思い付くことができますひらめき電球

貧血というのは『現象』であり『結果』です。『原因』を突き止めない限り治らないですからね。
細かい知識はなくても、上の四つくらいはすぐに思い浮かべなくてはいけない。そうすれば、どんな風に検査を進めていけばいいのかも分かるわけです。

こんな風に、医者になるための訓練は、『こんな症状があったらそれは何故おこるかを考えること』から始まります。
やみくもに知識だけを詰め込んで、貧血の起こる病気をすべて覚えていても、それを同列で並べるわけにはいかない。どの病気が確率が高いか、どの検査から始めるべきなのかの優先順位をつけなきゃいけないですもんね。貧血が起こる病気なんて数えきれないほどあるんですから。

貧血に限らず、『症状』が起こるには『原因』があります。もちろん、原因がはっきりしない『特発性』というものもありますが、それは他の病気を全て否定してからの話です。

だから、病気の話だけではなく。どんなことでも『何故』を考える癖をつけることが大切なんだなぁと。

実はそれは医者だけじゃなく、どんな人にも言えることではないかと思います。
そうはいってもなかなか実践が伴わないのが実情ではあるんですけどねガーンこれはもう『頭の動き方のクセあせる』みたいなもんですから、意識して頭を働かすように、自分も精進しなくてはと、いつも思っている訳です。