うちの病院での検査が苦しくないその理由3ひらめき電球 痛み止め(鎮痛・鎮静剤)を使うからべーっだ!
なぁんだ、それじゃ当たり前じゃん、と思ったアナタ。確かに、当たり前ですが、じゃあそれがどのくらい浸透してるかあせる

うちではクリニック開業当初からやってますが、その頃はそんなことやってる施設はなかったんです。『患者さんの痛がり具合を見ながらじゃないと、どこまで検査を続けていいか判断がつかない』とか、『痛み止めを使っていると、腸に孔が開いても気がつかない危険がある』という理由で、『大腸検査は痛い検査で当たり前』って思われていたんですよショック!
それを、うちの病院が、『鎮痛・鎮静剤を使う方がかえって安全でリスクも低い』と学会などで訴え続け、約10年ほど前からようやく痛み止めを使うところが少しずつ増えてきましたが。
まだまだ使わない施設もたくさんあるので、大腸検査は苦しいものという誤解がなかなか減らないんですよねしょぼん

『鎮痛剤なんか使わなくても、俺がやれば検査は苦しくないんだ』という立派な達人ももちろんいらっしゃいますし、それはそれで素晴らしいですけど。残念ながら『どんな達人がやっても痛いお腹』は確かに存在します。
その時に、一旦患者さんに『検査は痛いもの』という認識が出来上がっちゃうと、それをくつがえして検査を受け入れてもらうのは大変なんです。
だから、うちの病院グループでははじめから痛み止めを使います。もう検査を受けたくないという気持ちにならないように。

以上が、うちの病院グループの内視鏡検査に対するポリシーです。あ、胃の内視鏡検査にも同じ鎮痛・鎮静剤を使うので、こちらも当然苦しくないですよ。
そして、そのシステムに感動したのがうちの父親なんですね。「検査がこんなにラクなんて!!」晴れ

…という訳ですっかり検査好きな父は、しょっちゅう田舎から出てきます。そのたびに呼びつけられる私と妹夫婦。ん~、ちょっとはた迷惑かも(^^;)