ブログネタ:私は日本のここが好き 参加中日本が世界一なことっていっぱいありますが、中でも『百年以上続く会社(お店)』は世界でダントツ一位なんだとか。十万件くらいあると聞きます。二位はドイツでぐっと少なく、わずか300社(記憶違いだったらスミマセン)くらい。
世界一古い企業は大阪の宮大工さんの会社だそうですが、京都では「戦前・戦後」というと第二次大戦ではなく応仁の乱をさすという話もあるくらい数百年続く老舗はたくさんあり、しかも誰もそれを不思議と思ってませんが、世界的にみると大変なことらしいです。
しかし、そういう老舗が、伝統だけを後生大事にしていると世の中に遅れ忘れられてつぶれていく可能性が高いわけで。それだけ長く生き残るには必ず伝統を守るという以外にもっと攻撃的な、チャレンジ精神を常に持っていないといけないはずなんですよね。
ヒゲタ醤油の製品に、羊に注射すると一ヶ月くらいで毛が自然に抜け、まるでセーターを脱ぐように羊毛がとれるという画期的な薬があるように。長く生き残る会社には必ず、常にあらたな課題を見つけ挑戦していく気概があるわけで。
それは日本人の『新し物好き』精神と無関係ではないはずです。外来語をそのままカタカナにして使い、しかもそれがいつしか日本語英語(和製英語)としてあっという間に使いこなす柔軟さ。
牛肉なんか食べられない、気持ち悪いと言っていた江戸っ子が、あっという間に『すき焼き』や『しゃぶしゃぶ』を日本食としてしまう、しれっと過去を忘れる変わり身の早さ。
新しいものを取り入れ、それを日本の文化とケンカさせるのではなく咀嚼し吸収してしまう貪欲さが、日本の特色だと思います。
伝統に縛られずに良いと思うことをどんどん取り入れていくことができるのは、私たちの倫理基準が『愛国』や『伝統』や『単一神』ではなく、『おてんとさん』にあるからなんじゃないかと思うんですね。おてんとさんに恥ずかしくなければ、伝統も何も一般人には全く関係ない。良いと思えば何だって自分のものにしてしまうことができちゃう。
『おてんとさんの下では悪いことはできん』という言葉がありますが、これが日本人のベースであり、この感覚さえあれば日本は大丈夫と思ってるので。
ですから、これだけは、なんとしても子供に伝えていって欲しいですね。そうすれば日本はきっとこれからも『日本』で在り続けられるはず。
一見目まぐるしく変化しつつも、老舗がしたたかに生き抜いていける国、日本。大好きです。