【意識が全てを作り出す】

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こんにちは。
今回は「不快情動回避傾向との向き合い方」をテーマにお話致します。
前回記事「“プチパニック”への向き合い方」に通じる部分もありますので
そちらもぜひご覧ください。


まずは「不快情動回避傾向」という言葉について解説します。
「不快」な「情動」、大まかに言ってしまうと「嫌だと思う事」。
それを「回避」する、つまり「無意識にそれを避けようとする行動」。
そうした傾向にある心理・行動パターンを指しています。
 

本人にとってはそれが当たり前であり、無自覚にとっている行動も、はたから見ると
なんとなく違和感を感じる対応に見えたりします。
率直に言えばいいのに、なんで言わないのだろう?

心理状態の具体例を見るとおそらく多くの方にも経験がある事と思います。
例えば
・あの人に伝えたい事があるけど、機嫌を損ねるかもしれないから伝えないでおこう。
・あの人に注意したい事があるけど、嫌われてしまうかもしれないからやめておこう。
といったものです。

今回お伝えしたいのは、家族やパートナーなどの身近な相手、親しい相手に
過度に不快情動回避傾向を持ち続けると
“無意識のうちに心のエネルギーを浪費”しているという事。
そして、そうならない為にきちんと向き合う必要があるという事です。

心のエネルギーが満たされている場合は、意識的に抑えたり遠回りして収めたりできるのですが
心のエネルギーが枯渇してくると、めんどくさくなり後回しにしていくことになります。

それが積み重なると、どんどん心のエネルギーの浪費が激しくなっていき、

パフォーマンスに影響を与えることになります。

トップアスリートの中にも上記傾向を強く持つ方がいます。
そして通常の人なら正面突破するような事でも、
持っている能力が高いため上手に遠回りをして回避しているケースが見られます。

上手に回避出来ていれば問題ないのでは?と思いがちですし、
実際に本人には自覚のない事が多いです。
しかしここに注意が必要です。
相手に対してまっすぐに向き合えない事で心のエネルギー浪費の要因になり、
本来集中すべき事柄に集中出来なくなります。
それが積み重なるとパフォーマンスの低下を招いてしまうのです。

そこでコーチングの中で“過度な不快情動回避傾向”が見られた際には
注意深く確認した上でしっかりと向き合っていきます。
本人との会話を重ね、本人が納得したうえで、“不快情動を過度に恐れている”と
自覚してもらいます。

他にも「未完了」、「気がかり」、「妥協」は
心のエネルギー浪費の要因となりますので1つずつ向き合い
最高のパフォーマンスが出来るよう整えていきます。

不快情動回避傾向はなかなか自覚しにくいもののひとつです。
コーチングにより自分自身を掘り下げて見つめた時に発覚する事がありますので
目を逸らさず、共にまっすぐに向き合えたらと思っています。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。