在宅医療のあんなことやこんなことを調べるのが大好き
あらいぐまです！
先日、
日本在宅薬学会エヴァンジェリストの集まりがありました。
いや～刺激的でしたね！
もっと頑張っていこう
まだまだやれること、やってないことあるなぁ～と
気付かされる集まりでした。
詳しくは後日ブログでご報告したいと思います。
さて、冒頭にも書きましたが
人が調べないことを調べて提供するのが、
このブログの役目だと自負しております！
そんなわけで今回は、
無菌調剤室の共同利用
についてです！！
実は、平成２４年８月２２日に
薬事法施行規則第１５条の９が改正されました。
（現在は第１１条の８にあたります）
これによると所定の手続きをしておけば、
無菌調剤室を有していない薬局が
無菌調剤室を有している薬局に
無菌調剤室を借りて調剤した時も
無菌製剤処理加算を
算定していいよ！
となったことになります。
よし来たっ！
うちは無菌調剤室もってないから借りればいいやない
っと思った
そこのあなたっ！！
世の中そんなに甘くありません。
まず無菌調剤室を有している薬局が
もの凄く少ないです・・・。
かなしいなぁ～
私の実家がある東京都豊島区には
保険調剤薬局が１５６軒あります。
しかし、無菌調剤室を有している薬局は
たったの３軒です！
２％しかなくて、
それでいて快く共同利用させてくれるところなんてあるのかな～
実は無菌製剤処理をするにあたって、
無菌調剤室は作らずに、
安全キャビネットやクリーンベンチで対応している
薬局が多くあります。
患者さんが必要としているんだから
安全キャビネットやクリーンベンチ借りてやればいいじゃない
って声も聞こえてきそうですが
この改正は、
無菌調剤室の共同利用した場合に
無菌製剤処理加算算定していいいよ
というものなので、
安全キャビネットやクリーンベンチを借りたところで
無菌製剤処理加算は算定出来ません。
※算定出来ませんが、借りて調剤することは出来ますよ
なので、
あそこの薬局確か無菌調剤やってたな！
貸してもらえるよう、
交渉してくるべっ！
っと、お茶菓子持って意気揚々と赴いて
いやぁ～、
クリーンベンチはあるんですけど
無菌調剤室はもってないんですよ！！
というお茶菓子代が無駄になってしまうという
悲しいパターンになることが大いにあり得ます。
さてさて、
ここまでなら調べて知ってるよ
という方がいらっしゃると思います。
ここで終わらないのが、
重箱の隅つつき隊
総隊長あらいぐまのブログなわけです！
本番行きますよー
すいませ～～～ん
所定の手続きを済ましておけば
無菌調剤室の共同利用が可能とのことですが、
所定の手続きを済まして
病院の薬局にある無菌室を借りて調剤した場合も
算定することは可能ですか？
はいっ！皆さん！
普通、病院の無菌調剤室を借りようなんて思いませんよね
ただ、いじわるしたくて質問したのではなく
近所に無菌調剤室を有している薬局がない場合
もし病院の無菌調剤室でも良いってことなら
可能性が広がるじゃないっ！！
と思ったからです
無菌調剤業務がどこの薬局でも行えるようにするために
お願いしますっ！
借りられると言ってください。
患者さんの為に頑張りたいんじゃ！！
それでは、
回答の時間です・・・。
はあっ！？
薬局じゃないとダメですよ！！（東京都薬剤師会）
決してこんな言い方はしていないです。
もっと、ちゃんと回答してくれてます。
ダメだったから、こういう風に聞こえてます。
いや、だから病院の薬局って言ってるじゃん！
病院によっては薬剤部とか薬剤科って
言ってるとこあるけど、
薬局って名乗っているところあるじゃない
ということを言いたくなった、
そこのあなたっ！！
ちゃんと調べておきました・・・
まず薬局とは、
薬剤師が調剤し販売または授与する施設
とのこと
う～ん？
病院の薬局だって調剤した薬を授与してるよな
販売についても診察代込で薬を販売している感じだよな
いけるじゃんっ！
っが、しかしダメって言うからには
何かあるはず、
もっと調べてみると・・・。
病院、診療所など医療施設内に設置された
薬局と呼ばれる施設は、
法的には調剤所といい、
えっ？なんだって？？
その施設の医師の処方箋に基づいた調剤をする施設である。
これには、
薬局開設許可は不要であるので、
他の医療施設からの処方箋を調剤することは出来ず、
また一般用医薬品を販売することはできない。
もう言い逃れ出来ません・・・。
病院にある、薬を取り扱っているところ
そいつの名は、
調剤所！！
そして、
無菌調剤室共同利用の最低条件は
薬局であること
借りられませぬ・・・。
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