注文住宅が完成しました。それを見て、ここのご主人は、一言、「もう一度建て直すことができれば、玄関の上に庇(ひさし)が欲しかった…」とつぶやきました。

写真では分かりにくいのですが、右下の黒い部分が玄関となっています。玄関の奥行きは半間(90㎝)となっています。一般的に、玄関は奥に引っ込めて、2階部分で庇とする、場合が多いです。この家もそうなっています。この庇部分の奥行きは、90㎝が多いです。建物の基本寸法は1間(1.8m)ですから、その半分を庇とするわけです。
玄関に付けられるドアの幅は80㎝前後です。庇の奥行きが90㎝となると、玄関ドアを開けたときに、ドアの先端は庇の外側辺りまでいきます。そうなると、雨が降っている時には、傘を差しながら玄関を開けたり閉めたり、となる可能性があります。また、風雨が強い時には、玄関ドアまで雨が降りかかってきます。
そんなことを考えますと、玄関の庇の先から玄関ドアまでの距離は、出来れば1.2mは欲しいところです。1.5mあれば、相当にゆったり感が出てきますし、自転車を置いても雨に濡れません。玄関の中も広くしたい、外もゆったり感が欲しいと悩むところではあります。家を購入される際には、この玄関の庇の出具合も確認してみて下さい。(7925)