イメージ 1写真は、千葉市美浜区にあるマンションです。昨年、3月11日の地震で、液状化による地盤沈下がありました。写真では、向こう側が建物で、赤いタイルが貼ってあるこちら側は、建物の外の通路となります。地震後にこれだけの段差が出来てしまいました。段差は、メジャーで測りますと、8cmあります。これだけの段差が出来てしまった理由は、建物は杭で支えられているけど、地盤は支えられていないからです。
この辺りは、50年ほど前は遠浅の海でした。この建物がある地盤は、約4mが砂による埋め土、地下水位は地表面から2mほどです。砂による埋め立て、そして地下水位が高いので、地震で揺らされれば、地下水位が上がり、砂同士の摩擦がなくなり、液状化が起きてしまいます。液状化による砂の噴出しと、充分に圧密されていない人工地盤ですから、沈下してしまいます。
この建物は杭が打たれていますので、建物の沈下はほとんどない、と言えます。でも、この辺りにある戸建で、杭が打たれていなければ、当然、地盤の沈下と共に、家も沈下してしまいます。沈下をすれば、給水管などの設備に支障が出ますし、不同沈下や沈下量が多ければ、住み続けることも難しくなります。元の家のように修繕することも出来ますが、ジャッキアップして、地盤から直すとなると、数百万円以上掛かってしまいます。
マンションでも戸建でも、やはり、地盤の良いところにある方が安心とは言えます。特に、戸建の場合には、ある程度の地盤であれば、杭を打たないケースが多いです。これから、戸建を計画されている方は、特に地盤の状態を良く吟味する、そして、心配の場合は、杭を打っておく、こういうことが必要となります。(11.4)