毎日くそ暑いうえに深夜のオリンピック中継で少々バテ気味ですが、
この10日間ほど、暇をみては真鍮細工をしておりました。
先日購入して報告したばかりのGNニッコールですが、
気が付くと なんと 壊れていました。
壊れた箇所は「ピントリングと絞り環を連動させる部品」に付いている「プラスチック製のツマミ」なんですが、「ピントリングと絞り環を連動させる部品」の位置を固定するためのバネとピンを押さえる役割もしているので、そのままにしないで修理することにしました。
直すといっても部品があれば修理は簡単だけど、半世紀も前の部品なんてあるわけががありません。で、諦めが悪いというか悪い癖が出てしまって、部品が無ければ自分で作ればいいというわけで、作ってみることにしました。
以下は製作記録です、よければご笑覧くださいませ。
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まず材料の選定
この時代流に3Dプリンターで製作できたらカッコいいと思うけど、そんな機械も使いこなす知識も無いので、金属を切り抜いてそれらしく作ることにしました。今回は手もとにあった2ミリ厚の真鍮を使うことにしました。
この部品は断面に段が付いているのでまずフライスで断面を加工しました。それから滑り止めのギザの加工をしました。これは無くてもいい加工ですが試してみたかったからやってみたというのが本音です。
この手の加工はローレットという模様の付いたローラーを押し付けて加工するのが一般的なんですが、この模様のローレットは持ってないので、1ミリおきに一本づつ溝を掘っていくことにしました。フライスのクロステーブルに材料を付けて溝を掘り始めました。最初は45度のV型のカッターやリューターの歯を回して削ろうとしたけどバリばかり出てうまくいかなかった。最終的には、折れたドリルの先をグラインダーで研いでノミのような刃を作って、セーパーのように突き押しして削ることにしました。(セーパー=刃物を前後にスライドさせて削る機械)
左側のごちゃごちゃした箇所は試行錯誤していた跡です。失敗したときの予備も含めて二個作れるように長めに作っておきました。工夫して刃の切れ味を良くしておいたのでバリも出ずまずまずの仕上がりになりました。
ギザの加工が終わったら、ヤトイから外して、ケガキを入れ、1.5ミリのドリルで2か所穴あけをし、糸鋸で外形を大まかに切り出して、やすりで少しづつ仕上げていきました。下の写真はだいたい仕上がったところ。手もとに油目の組ヤスリがほとんどなかったので削るのに苦労した。
さて、この部品は外径60ミリほどのピントリングに付く部品なので、ピントリングに合わせてカーブさせる必要があります。真鍮は比較的柔らかいのでペンチなどでつまんでも曲げられるけど、せっかく付けたギザがつぶれかねないし形状も綺麗にならない可能性が大きい。仕事は丁寧にやれば間違いないので手抜きをせずに↓ジグを作った。
製作中の部品断面に合わせるために段を付けてあります。使い方は真鍮部品をセットしてバイスではさんで絞るだけ。
真ん中の部品は型の試作に使った切れ端。
↓まあまあですが(笑)、ピントリングと同じカーブになりました。
曲げ加工が終わったら、レンズと合わせながら、最終仕上げをして完成。
でも、このままだと金色に光って目立ちすぎる。
その後、銅製品用の黒染め液を手に入れて試してみたけど、イメージした黒では無いので、塗装することにした。塗装はミッチャクロンで下塗りしてからラッカースプレー仕上げです。最初は艶消し黒を塗りましたがこれもイメージと違うので艶有り黒で仕上げました。
壊れた部品と自作部品・・・まあまあ良くできてるでしょう?(笑)
ビスはM1.4X2.5を検索してみたところ鉄道模型店のModels Imonに取り扱いがあったので秋葉原店に行って買ってきました。ビスは20本入りで110円、使わなかったけど黒染め液は660円で手に入れることが出来ました。
全ての作業が終わりました。動作も良好です。
ビスの頭はマイナスから現代的なプラスになりました。(この方が締めやすいので)
オリジナルのプラスチック製じゃないので質感は微妙に違うすけど、
言わなきゃ気が付かないレベルなので、自分では十分に満足しています
最後までご覧いただきありがとうございました。







