秋刀魚(さんま)
〇秋刀魚(さんま)
サンマ科の海産魚で、秋口に大量に漁獲される。食卓にもよく登場する魚の第1位はアジ、第2はサンマ、第3位はイワシという調査結果(1992年、(社)大日本水産会)があるが、秋刀魚という文字が意味を失うほど今では冷凍技術の向上で1年中店頭に出回っている。東シナ海から北千島へかけて南北に回遊するが、北のほうで獲るほど脂がのっておいしい。
背の青い魚であるサンマは、サバやイワシと同じく不飽和脂肪酸のEPAとDHAの含有量が多い。また、ビタミンB2とB2の補給源としても優れている。B2(焼き100g中に0.29mg)は子供の成長を促進し、B12(同19.3ug)は悪性貧血を予防する。グリーンアスパラなど葉酸 が多く含まれる食材と一に摂ると貧血の予防効果が高まる。また、脳の働きを活性化するアミノ酸の代謝にも重要でボケ防止につながる。
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鰯(いわし)
〇鰯(いわし)
イワシはニシン科のマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシなどの総称である。大衆魚としてなじみ深い魚だが、背の青い魚に含まれるEPAやDHAの効能が明らかになって以来、すっかり時代の寵児になった観がある。イワシは生を塩焼きや揚げ物、煮付けにするほか、干物(めざし、丸干し、みりん干し)、田作り、煮干し、缶詰などに調理・加工される。
栄養成分量は加工法によって大きく変化し、例えばカルシウムは、生では60~85mg程度であるが、丸干しにするとマイワシ440mg、ウルメイワシ570mg、カタクチイワシの田作りでは2500mgにもなる(いずれも100g当たり)。また、血合いや内臓ごと食べることで鉄分の貴重な補給源ともなる(ウルメイワシの生100中2.3mg、丸干しでは4.5mg)。鉄は赤血球のヘモグロビンの重要な構成要素で、不足するといわゆる鉄欠乏性全身貧血 になり、疲れやすい、だるい、食欲不振、めまいといった症状が出る。魚肉に含まれる鉄分はヘム鉄で吸収されやすいので、努めて積極的に食べるようにしたいものである。
イワシの稚魚(3cm以下のもの)はシラスと呼ばれ、シラス干し(微乾燥品、関東向け)、チリメンジャコ(半乾燥品・関西向け)、タタミイワシにする。シラス干しにはアミノ酸のチロシンが多く含まれており(100g中1300mg)、魚類中トップである。マサチューセッツ工科大学ジュディス・ワートマンらはチロシンが脳内神経伝達物質のノルエピネフリンとドーパミンを増加させ、精神的なエネルギーを高める作用のあることを確かめている。
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ソーパルメット(ノコギリヤシ)
○ソーパルメット(ノコギリヤシ)
北米原産のヤシ科シュロ属の低木で、学名はSerenoa repens。和名はノコギリヤシ。ネイティブアメリカンの間では古くから、その果実が膀胱炎や尿道疾患の治療薬として使われてきた。わが国でも馴染み深い同類のシュロは、その葉が高血圧や脳出血の民間薬に用いられてきた。
ソーパルメットの果実エキスが膀胱や尿道など泌尿器の疾患に効くとする研究発表は早くも1892年に米国のA・マーシーによってなされ、以後ヨーロッパ各国の研究者の関心も集めて、特に高齢男性を悩ませる前立腺肥大症への特異的な効用が追求されてきた。複数の臨床研究によって、ノコギリヤシの摂取が夜間の頻尿、残尿感、排尿痛などを改善することが確認されている。
すでにこのエキス成分はイタリア、フランス、スウェーデン、ノルウェーなどでは医薬品として使われているが、その成果がアメリカを経由、使いやすいハーブエキスの形でわが国へも導入されている。前立腺肥大は外科的手術の対象とされがちだが、その予防や改善に役立つ機能性ハーブとして注目される。
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