京の都のゾウたちシリーズ第2弾は、ゾウたちの食事のようす。
京都市動物園では、大きく分けて朝(9時30分~10時ごろ)、昼(13時ごろ)、夕方(15時30分以降、室内にて)の3回餌の時間があります。
(この時間以外にも、他の時間に給餌もあります。(不定期))
頻繁に見かける光景ながら、よく観察してみると、個体ごとの個性が光る場面にも遭遇します。
さて、今回はゾウたちの食事のようすを覗いてみましょう!
朝の食事時間には、ゾウたちが放飼場に出てくる前に、至る所に餌が置かれています!
これは、餌を探しながら食べる野生のゾウの暮らしに近づけるための工夫(環境エンリッチメント)のひとつ。
食事のようすで一番個性が出ているのは、唯一のオス、秋都トンカム。
一対の立派な牙は食事にも大活躍!鼻で取る分に加え、
牙に枝葉や草を挟み、他の個体よりも多く餌をゲットできます!
最年長の美都は、他の個体に自分の分を取られる心配がないのか、どっしり構えて食事をします!
他の個体よりも断トツで年上のため、年の功を感じます。
好奇心旺盛な夏美ブンニュンが来てもあまり気にしません。
夏美ブンニュンは、順位が低いこともあり、他の個体に取られることも。
そのため、放飼場をくまなく歩きまわって、自分の分を確保します!
春美カムパートは、他の個体よりも食欲旺盛な性格。食事にもその性格がはっきりと。
写真のように、他の個体が食い散らかしたものもお構いなし!
ラオスから来た個体の最年長、冬美トンクンは、プールや水飲み場に自分を餌を持参すると、
そうめんやつけ麺のように、水に餌を浸けて食べる姿も頻繁に見られます!
このような行動が見られたのは、3月31日に訪れた限りでは、冬美トンクンと、秋都トンカムだけ。
水に餌を浸して食べる行動は、他園のゾウでも観察されています。
しかし、なぜこのような行動をするのかはよくわかっていないとされています。
乾草を水に浸ける場合なら、水分を含ませて食べやすくするのかなとも考えられますが、
枝葉の場合は水分があるため、汚れを落としているのでしょうか。
食事シーンは、食事する姿を観察できるだけでなく、ゾウたちの個性も垣間見えます。
興味をもたれた方は、彼らの食事の時間に合わせてご覧になるのはいかがでしょうか。