<2018年3月7日、アメブロ初掲載 ©>
 
(映画の著作物の保護期間)
著作権法第54条第1項
 映画の著作物の著作権は、その著作物の公表後七十年(その著作物がその創作後七十年以内に公表されなかつたときは、その創作後七十年)を経過するまでの間、存続する。
 
(試験問題)映画の著作物の著作権は、原則として、当該映画の著作物の 創作 公表 後、70年を経過するまでの間存続する。(H22出題、第34問、×→○へ修文)
・・映画の著作物の著作権は、「その映画の公表後70年」存続する。
 
(試験問題)映画の著作物の著作権の存続期間は、当該映画の著作物が創作後70年以内に公表された場合には、公表後70年である。(H20出題、第34問、○)
 
著作権法第54条第2項
 映画の著作物の著作権がその存続期間の満了により消滅したときは、当該映画の著作物の利用に関するその原著作物の著作権は、当該映画の著作物の著作権とともに消滅したものとする。
 
(試験問題)映画の著作物の著作権の存続期間が満了した後であっても、その映画をテレビ放送する放送局は、その映画の原作小説の著作権者の許諾を得る 必要がある 必要はない(H26出題、第9問、×→○へ修文)
・・映画の著作権の存続期間が満了したとき、その映画の原作小説の利用に係る権利も消滅する。
 
(試験問題)映画の著作物の著作権の存続期間が満了した後であっても、その映画をテレビ放送する放送局は、その映画の原作小説の著作権者の許諾を得る必要 がある はない(H26出題、第9問、×→○へ修文)
 
(試験問題)映画の著作物の著作権の存続期間満了後であっても、その映画に利用されている映画音楽の著作権の存続期間が満了していない場合には、当該映画音楽の著作権の権利処理をせずにその映画をDVD化することは、当該映画音楽の著作権侵害になる。(H23出題、第41問、○)
・・映画の著作権と映画音楽の著作権は別個に存在する。
 
(試験問題)映画のために作曲された映画音楽の著作権は、当該映画の著作物の著作権存続期間の満了と同時に、消滅する わけではない(H22出題、第34問、×→○へ修文)
・・映画の著作物の著作権が消滅したとき、その映画の著作物の原著作物の著作権は映画の著作物の著作権とともに消滅したものとみなされるのであって、映画音楽の著作権には影響しない。
 
(試験問題)映画の著作物の著作権の存続期間満了後であっても、当該映画の原作小説の著作権の存続期間が満了していない場合 であっても、当該映画のDVDを生産するためには、原作小説の著作権者の許諾を得る 必要がある 必要はない(H20出題、第34問、×→○へ修文)
・・映画の著作物の著作権が存続期間満了により消滅したときは、その映画の著作物の利用に係る原著作物の著作権は、同時に消滅したものとされる。
 
著作権法第54条第3項
 前二条の規定は、映画の著作物の著作権については、適用しない。