行列のできる法律相談所:家庭内管理職の夫と離婚出来るのか?(20170514) | モンタナの本日も絶不調!??!

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今回の相談者は主婦の女性A。夫Bが勤務先を定年退職し、これからは夫Bと共にのんびりした生活を送ることを考えていた。

 

しかし、それからというものは最初は家事について些細なことで注意をする程度だったが、次第に夫Bの言動はエスカレートしていき、「外食は月2回までにしろ!」、「外出する時は3日前に報告して当日の到着後は必ず連絡しろ!」、「家計簿を毎日データで残して、1週間ごとに報告しろ!」等と次々と細かいルールを作られていった。

 

そして、1か月分の光熱費の請求書が届いた日には「今月の光熱費がいつもより500円も高いじゃないか!改善点をまとめて明日中に報告書を出せ!」とまで言い出すまでになってしまった。

 

夫Bは昔から自分の考えを曲げない性格であることを把握していたと言う理由もあり、堪え兼ねた女性Aは「離婚して下さい!私はあなたの部下ではありません!」と言い放つも夫Bは「暴力をふるっているわけでもないのに離婚なんか出来るわけないだろ!」と反論する。

 

果たして、妻を部下のように扱う家庭内管理職夫と離婚出来るのか?

 

 

 

北村弁護士の見解:離婚出来ない

 

「この時点ではまだ離婚できません。こういう勘違いしている男性って結構多いんですよね。女性はもう辛くて辛くてしょうがないというわけですね。こういう場面でどうするかというと、弁護士がお手紙出しましょう。「あなたのこういう行動が、奥さん辛くてしょうがないです。このままでは申し訳ないけれど、離婚申し立てという事になりますよ」と一旦チャンスを与えるわけですね。ご主人側に。それに対して、「何を言ってんだ。弁護士だ?ふざけんな」と言って態度を改めない、となれば、それを証拠にして初めて離婚申し立てをして裁判所を説得するという事になるわけです。これをしなければ、離婚は無理でしょう。この時点では、という事です。」

 

北村弁護士の見解はVTRの事態を軽く見過ぎている感が否めず、賛同し難い。夫Bは妻である女性Aを部下と言うよりは奴隷のように扱っており、しかもそこには女性Aに対する感謝は微塵も感じられない。ただ無意味に束縛が強過ぎるだけのことでそこには愛情の欠片など感じられない。このままいくと女性Aは間違いなく人格も破壊されてしまう可能性も十分にあるので離婚出来る可能性は高いと言わざるを得ない。

 

菊地弁護士の見解:離婚出来る

 

「今、奥様おっしゃってましたね?昔から夫は自分の意見を曲げないタイプだって。この夫もう無理です。だからもうこれは、もう奥さんのためにですね、離婚認めてあげるしかないと思いますね。」

 

本村弁護士の見解:離婚出来る

 

「すぐ離婚できます。VTRの夫は、とんでもない夫ですよ。「外食は月2回までにしろ」、「外出するときは3日前に報告しろ」、そんな事決める権限がどこにあるんですか?こういうのをモラハラって言うんですよ。「いつもありがとうね。」と感謝の言葉をかけるべき立場の夫が「改善点をまとめた報告書を提出しろ!」というのはとんでもない勘違い野郎ですよ。こんな夫とは即離婚できます。即です。」

 

菊池・本村弁護士の見解は極めて合理的。本村弁護士が指摘している通り、言ってしまえばこれは典型的な「モラハラ」である。家事についてある程度アドバイスをしたりする程度ならまだしも女性Aの私生活について一々口出ししたり、生活費について事細かに問い詰めて改善策まで報告させることは明らかに常軌を逸していると言わざるを得ない。その上に夫Bは自分の考えを曲げない性格であると言う理由もあり、女性Aが今後も精神的苦痛を受け続ける可能性は極めて高い。