それは朝の事だった…。
普段なら大体朝８時１７分位には出勤してくる上司がなかなか来ない（因みに俺の出勤時刻は大体８時１０分～１５分の間が基本だが、場合によっては早くなったり遅くなったりとあまり落ち着かない。）。
基本的に仕事前は掃除や前日のゴミの後始末から始まるのだが、男共（２人しかいねぇが…。）はその内のゴミ捨てを担当している。まぁ、ど～しよ～もねぇから１人でやらざるを得ねぇ。なかなか現れない上司を気にしつつも黙々とゴミ捨てを進めてそろそろ終わり掛けたその時（８時半（始業時間））、かなり大慌ての表情で現れた上司は「申し訳ない…。」と一言漏らしながら、残ったゴミ捨てを手伝いつつ一先ずその場は解決した。どうやら、出勤の道すがら上司の車の前を走行していたタクシーがチンタラ走行していたため、出勤が遅くなってしまったようだった（確かにいるよな、そ～ゆ～迷惑な奴…。勿論、上司は他のメンバーに対しても同様にガチで謝罪した。何とその謝罪は朝礼時の「おはようございます。」の直後まで及んだ。相当罰が悪そうだった…。）。
その所為か今日は一日殆ど話をすることなく黙々と仕事に取り組んでいた。まぁ、無理もない話だろう。遅刻ではないものの始業時間ギリギリに出勤してその後で無駄話をしながら仕事をするようでは信用されなくなっちまうからな。だが、上司が動揺していたことはまず間違いない。俺も気を付けねぇといけねぇな…。
仕事の内容は定時薬の一次監査を終え、新規採用医薬品の情報作成が業務の中心でその他にも定時薬の変更やら臨時薬の作成や監査も何時ものようにやった。
しかし、今回受けた定時薬の変更は一人だけだったもののとんでもなく面倒な変更だった…。その患者さん一人だけで足したり削ったりと内容が途轍もなくややこしいもので、終わった時点で噯（おくび（ゲップのこと））が出て来そうになった…。そして、新規医薬品の情報作成については画像が上手く取り込めず四苦八苦…。
こんなんで俺、来週の定時薬の二次監査やれるんだろうか…？不安が過る…。