病気が発覚するまでわたしは正社員でタクシーの仕事とホステスのバイトを掛け持ちをしていました。

それは忙しい毎日で、生きていくために毎日必死で朝から夜中まで働いていました。

昼の仕事から帰ってきて、着替えと化粧をしながらの食事は、【食事】とは程遠いやっつけ仕事。

それは
『食べ物をいただく』のではなく、
『食物を摂取する』という行為に過ぎなかったのです。


…わたしが子供の頃。

母子家庭の我が家では、母が私たち子供が食事をしている横で、内職の仕事をせっせとこなしていたり、わたしが部活やアルバイトで遅くなることが多かったので食事は各自で…というのが当たり前でした。

母も、ついこの間までのわたし同様、必死にお金を稼いでいたのです。

サザエさんのような食事をすることがなかったため、わたしの食事スタイルというものは、常にやっつけ仕事だったのです。

ただ、ホステスの仕事をする以上、『同伴』は避けて通れないお仕事でしたので、外食時における『自分自身を品良く見せる食べ方』は自分自身身についているハズでした。

しかし。

日頃、子供と一緒に食事をすることのなかったわたしは、子供の食事の時のお行儀なんて気にしたことがなかったのです。

だけど、それを気づかせてくれたのが今の彼でした。


最初の頃は、娘のお行儀が悪かったために彼が気分を悪くし、衝突する事もありました。


家族団欒の食事の時間を何よりも大切にしていた彼。

彼は私の食事に対するいい加減な考えが許せなかったようでした。

【母親なのに、そんな事も気づいていないのか】といった彼の態度に対して

『家族団欒やお行儀がどうこうなんて生活に余裕がある人の言うことだわ。そんな生ぬるいキレイごとなんか言ってたって生活出来ないのよ!』

と、内心思っていた私は、自分自身や母が懸命にしてきたことを否定された気分になり、彼の態度が鼻についたりしたものです。

当時のわたしは余裕が無かったんですね。
今思えば嫌な奴だなって、思います(つд`)

だけど、彼のおかげで私も食事に対する考え方を変えることができました。

これは、とても大きなこと。

わたしにとっても、娘にとっても、成長できる素晴らしい出来事だったと、思っています(*^_^*)

わたしと娘を成長させてくれる彼に、心から感謝です。