"冷え性"、実は内分泌疾患の症状や兆候であることが多いんです
体内恒常性
私達の身体の中では、様々な作用を持つ物質(ホルモン)が分泌され、
それら全体が調和して、身体全体のバランスを維持しています。
この身体の恒常性は「ホメオスタシス」と呼ばれ、生理学の重要な
概念になっています。
◇大事なホルモンバランス
ホルモンは多くの臓器からそれぞれ特定の種類が分泌されます。
主な分泌臓器は、卵巣、精巣、脳視床下部(ししょうかぶ)、
脳下垂体、甲状腺・副甲状腺、すい臓、副腎、心臓、肝臓、腎臓などですが、
これらの機能が亢進することによってホルモン過剰、低下によって
ホルモン欠乏が生じ、症状となって現れてきます。
◇女性に多い「甲状腺機能低下症」
そうした症状の中でも「冷え性」は「甲状腺機能低下症」の典型症状で、
男性に比べて女性に多く見られます。
この「甲状腺機能低下症」には、"冷え性"のほかに、眠気、抜け毛、便秘、貧血などの
症状を伴うことが多いのですが、「甲状腺機能低下症」そのものの奥には重大な病気、
例えば、慢性甲状腺炎(「橋本病」とも呼ばれる)、下垂体性甲状腺機能低下症、
視床下部性甲状腺機能低下症、甲状腺不応症(全身性)、先天性甲状腺機能低などが
ひそんでいる可能性が非常に高いことが知られています。
これらの疾患は、不足している甲状腺ホルモンを補充するなどの治療によって、
日常の生活に支障のない程度に症状改善が見られるものですが、原疾患の特定が
遅れると症状を悪化させることがあります。