骨盤」は身体の中心

私たち人間は直立する動物なので、頭部や体幹部の重量を重力に

逆らって担い、支える構造が必要です。

「骨盤」はまさにそのために進化してきた構造体であり、身体にかかる

重圧を受け止めるとともに、身体の安定を常に維持する役割を果たしています。

建物でいえば土台ともいうべき部位です。

骨盤は、左右1対の寛骨(かんこつ)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)などで

構成されており、その内部に、腎臓、すい臓、小腸、大腸、直腸、膀胱、子宮などの

重要な臓器や器官を包みこんでいます。

そのため、交通事故などによる大きな外部圧力によってゆがんだり、損傷したり

すると、顕著な異常が生じます。

◇あなたの骨盤もゆがんでいます。

成人の骨盤は非常に強固な構造体になっていますから、外部からは、

交通事故のようなよほど大きな力が加わらない限り、ダメージを受けることは

ありません。しかしながら、弱い力であっても恒常的に継続して加わる力が

ある場合には、次第にゆがみが生じ、その結果、内部臓器の働きが低下したり、

身体全体のバランスを失わせたりします。

20歳代後半であれば男女を問わず、ほとんどの方にそうしたゆがみによる

何らかの異常が認められます。

たぶん、あなたにもそうした異常とそこから来る症状があるはずです。

◇骨盤のゆがみが生む「肥満」「肌荒れ」「冷え性」「下痢」「便秘」「視力の低下」など

肥満で悩んでいる女性の骨盤の状態を見ると、ほとんどの方にゆがみやズレが認められます。

骨盤のゆがみやズレは消化器官をはじめとする臓器の働きを阻害するとともに、

各種ホルモンの分泌にも悪い影響をもたらしますから、そうしたゆがみなどが長く

維持されてしまうと、代謝に不調が生じ、身体の本来的な状態が失われ、

結果として、肥満などをもたらすようになります。

さらに、肌荒れや冷え性、下痢、便秘といった症状が慢性的に現れるとともに、

眼精疲労による視力低下などの異常も感じられるようになります。

◇骨盤のゆがみを改善するには

私たちは毎日の生活のなかで、左右非対称の状態を余儀なくされています。

例えば、食事の際にはほとんど人が左右いずれかの手におはしやナイフなどを持ち、

そこに大きな力を継続的に加えます。

また、出勤時には決して軽くないバッグやかばんを左右どちらかの手で持ち、

片手だけでバランスをとる状態になりがちです。

イスに座るときにも、足を組んだりして、骨盤の一方のみに負担をかけてしまいます。

ですから、骨盤のゆがみを改善するには、できるだけ左右対称の動作を心がけることが

大事です。バッグやカバンは出来ればザックのように背中全体で支えるものにするか、

それが無理なら、持つ手を右、左、と意識して交代させるようにしましょう。

エクササイズなら両手を開放した状態であまり大きな負荷をかけないもの、

例えばウォーキング、フラダンスなどがおすすめです。