米糠アラビノキシランの糖組成
 
5炭糖と6炭糖
 
多糖類には、多くの免疫強化作用のあることは、立証されていますが、全てがそうではありません。
多糖類の基本は単糖であり、単糖には炭素6個からなる「6炭糖(ヘキソース)」と炭素5個からなる「5炭糖(ペントース)」などに大きく分類されます。
 
人間の体内に存在する糖類は、主に炭素が6つの「6炭糖」によって構成されています。
ブドウ糖、果糖、ガラクトース等は6炭糖ですし、でんぷんはブドウ糖の重合体です(6炭糖)。
また、砂糖はブドウ糖と果糖で出来ています(6炭糖)。

多くの細胞壁成分であるβ-1.3グルカン」も6炭糖であるブドウ糖の重合体です。
人間の体内に存在する糖類と同じ6炭糖の部類に属していることになります。
 
人間の体内に存在する多糖はほとんど6炭糖から出来ています。
β
-1.3グルカンなどは、分子構造の基本は6炭糖でありながら、糖組成の結合の仕方の違いによって、免疫細胞に認識されます。

米糠アラビノキシランは、人間の体内にはほとんど存在しない5炭糖の固まりで出来ています。
この米糠アラビノキシランが、分子量が十分小さいために腸管吸収されて血中に到達すると、免疫細胞と接触して、非常に珍しいよそ者として認識されます。
 
免疫強化の基本の仕組みは、異物として免疫系を刺激し、軽微のアレルギー反応を引き起こし、免疫細胞の活性化を誘発します。

この場合、アレルギー反応と言っても、人体に影響を与えない「免疫細胞の活性化」を誘発する最小限のものです。



同成分比較では、こめ糠VSキノコ系にて、検証!

結論

5炭糖の固まりである米糠アラビノキシランは、腸管吸収率も高いため全免疫細胞を活性化させる働きが極めて高いことがわかります。

キノコ系のβ-1.3グルカン等は、人間の体内に存在する多糖と同類の6炭糖であり、しかも高分子のため腸管吸収率が極めて低いため、試験管(体外)ではある程度の効果が確認されても、食品として摂取した場合免疫細胞を活性化させるには不十分とおもわれます。
 
米糠アラビノキシランは、単に免疫力を強化するだけではなく、高度な免疫調節機能を有していることが明らかです。
 
このことは、癌やウィルス性肝炎などにとどまらず、免疫不全が要因となっている様々な疾病に対しての効果を上げると想定されます。

AHCCとは
AHCCは「Active Hexose Correlated Compound(活性化された糖の関連化合物集合体)」の略で、多糖類を豊富に含む担子菌の液体大量培養によって作られる菌子体抽出物です。

有効成分

β-グルカンやアセチル化されたα-グルカン

特にアセチル化α-グルカンはAHCC特有の成分であす。

アセチル化α-グルカンはβ-グルカンより分子量が小さく、β-グルカンが腸管を刺激して免疫賦活作用を示すのに対し、アセチル化α-グルカンは消化吸収されて、免疫賦活作用を現していると考えてます。

効果

抗腫瘍作用、抗糖尿病作用、抗肝臓病作用、抗炎症作用、精神安定作用などです。