進化するUV!


アメリカから!


FDAが新しい日焼け止め剤として18年間で初めて承認したEcamsule(テレフタリリデンジカンフルスルホン酸terephthalylidene dicamphor sulfonic acid)が、保湿化粧品Anthelios SX([La Roche-Posay];日本未開発)に含まれる日焼け止め成分として米国内で発売された。 Ecamsule は、カナダおよび欧州で10年以上前から使用されている。


【日本語版コメント】
太陽は,幅の広い紫外線(UV)電磁放射線(すなわち,UVA,320~400nm;UVB,280~320nm;UVC,10~280nm)を発するが,UVAとUVBだけが地球表面に到達する。 


かつては健康の象徴とされた太陽光も、現代では「日光暴露」の健康被害が明らかになり、母子手帳から「日光浴」という言葉が消えて久しい。 具体的には紫外線UVBは発赤や炎症(日光皮膚炎)等サンバーンをもたらす。 


紫外線UVAは皮の深部まで到達しシワ、タルミの原因になるほか、メラノサイトに働きかけ、サンタンと呼ぶメラニン色素の生成を促す。 


慢性的な日光暴露は皮膚癌リスクを高める。

一時は日光はビタミンD活性化による「くる病」等骨疾患予防以外にベネフィットがないという説も出たが全てが解明されているわけではなく、欧米では「日光になじむことによる自己修復力の保持」というベネフィットを支持する考えも根強い。 WHOの調査報告「Global burden of disease from solar ultraviolet radiation」(2006)では日光暴露を最小限にすべきとしている他、ベネフィットにも言及している。。 国別では様々だが、カナダ・オーストラリア以外は対応は鈍い。

日焼け止めの市場規模は、247億円(2005年、経済産業省「化粧品出荷統計」)で2000年の1.6倍。 全世界市場規模は$3.8 billion(2005)で2010年には$4.9 billionが見込まれる(Datamonitor社)。


【要約】
・新しい日焼け止め剤Ecamsuleが、米国内で発売された。
・本剤は、保湿化粧品Anthelios SXに日焼け止め成分として含まれている。
・本剤は広域スペクトルの日焼け止め剤で、特にUVA波長の防止効果に優れている。
・FDAがこれまでに承認した日焼け止め剤は主にUVBを防止するもので、UVA波長では光安定性が低かった。
・本剤を含有する日焼け止め剤は、UVAにより誘発される光線障害やおそらくは一部の光線過敏反応に対し、より高い予防効果を示す可能性がある



【別名】Terephthalylidene Dicamphor Sulfonic Acid 

【化学名】[Ecamsule]3,3'-(1,4-phenylenedimethylidyne)bis(7,7-dimethyl-2-oxobicyclo(2.2.1)heptane-1-methanesulfonic acid

【承認】FDA申請=12-May-2005、FDA承認=21-Jul-2006 ; 


【製剤】CREAM; AVOBENZONE(Parsol 1789) 2%, ECAMSULE 2%, and OCTOCRYLENE 10% 【適応】indicated to help the prevention of sunburn and to help provide protection from UVA and UVB rays. 


【用法用量】 【作用】Exposed to UV, ecamsule undergoes reversible photoisomerization, followed by photoexcitation. The absorbed UV is then released as thermal energy, without penetrating the skin. 


【特徴】製品としてはSPF15 ;Ecamsulate(長波UVAブロック効果が最強;a facial moisturizer)、avobenzone(長波UVA;SPF50、小児皮膚刺激が少ない)、octocrylene(A premium UVB sunscreen that is water resistant and has a broad-band absorbent range.) 

【日本】未開発