難病が難病でなくなる日が、近い将来に必ず来ます!
さまざまな組織や細胞に成長する能力を持つヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を、脊髄(せきずい)損傷患者に移植して治療する世界初の臨床試験について、米食品医薬品局(FDA)の許可を得たと発表した。
これまで、ヒトES細胞を実際の患者の治療に使った例はない。同社の発表によると、下半身不随で他の治療方法がない患者に対し、ヒトES細胞から作成した神経を保護する役割の細胞を損傷後7~14日に損傷場所へ注入する。約1年かけ、安全性の確認や感覚機能、運動機能の改善状況を調べる。
同社はすでに、マウスなどの動物実験で、脊髄損傷の機能改善と安全性を確認している。
ES細胞は、脊髄損傷だけではなくパーキンソン病、糖尿病、心臓病など、失った臓器などの機能を再生させる医療へ応用が期待されてきた。ただ、受精卵から作られるため、ES細胞の遺伝情報は患者本人と異なり、移植後に免疫抑制剤の投与が必要だ。
最近は、受精卵ではなく、患者本人の皮膚などの体細胞から作る万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」が登場し、再生医療への期待が高まっている。同社は「この臨床試験は、難病治療の新しい章の始まりを示している」と話している