卵白タンパク質は高タンパク・低脂肪で、高いアミノ酸スコアである良質なタンパク質です。
この卵白タンパク質を分解することで卵白ペプタイドが得られます。
分解しペプタイドとすることで、タンパク質では見られない機能が発現します。
【目的】卵白ペプチド(EP-1)は血清コレステロール(CHOL)値を低下させるという報告
がなされている。
本研究では、ラットとヒト培養肝細胞HepG2 を用いてEP-1 のCHOL吸収及び代謝に与える影響を検討した。
また、CHOL 代謝改善ペプチド(ラクトスタチン:IIAEK)の類似配列であるオボアルブミン由来ペプチド(GLWEK)のCHOL 代謝に与える影響をHepG2 で検討した。
【方法】(1)9 週令のWistar 系雄ラットに、48 時間絶食後、[3H]-CHOL を含むミセル溶液
にカゼインNa(CS)、EP-1 を溶解させ、30mg/0.5ml/rat の用量で経口投与した。一時間後
に屠殺し、血清、肝臓、小腸を採取し、取り込まれた[3H]-CHOL 量を測定した。(2)HepG2
細胞に、EP-1、EP-1 分画物、又はGLWEK を添加し、CHOL 分解系の律速酵素CHOL7
α-水酸化酵素(CYP7A1)などのmRNA を測定した。
【結果】in vivo においてEP-1 はCS と比較してCHOL 吸収を有意に低下させた。EP-1
可溶性画分は対照と比較してCYP7A1mRNA レベルを有意に増加させた。GLWEK は対照
と比較してCYP7A1mRNA を有意に増加させる卵白由来の新しいCHOL 分解促進ペプチ
ドであることを発見し、オボコレスチン(ovocholestin)と命名した。